突発性発疹で熱なし|病院を受診する目安や治療法

突発性発疹とは?

突発性発疹は1歳未満の赤ちゃんがかかることの多い感染症です。感染すると、突然40度近くの高熱を出し、3〜4日で熱が下がった後、全身に発疹が出るのが特徴です。1歳や2歳以上で発症することもあり、4〜5歳頃までにほとんどの子供がかかるとされています。

突発性発疹は基本的には自然治癒しますが、熱性けいれんに発展したり、まれに脳炎・脳症、肝炎・劇症肝炎、特発性血小板減少性紫斑病、血球貪食性リンパ組織球症などの合併症を起こしたりすることがあるため、注意が必要です。

突発性発疹で熱なしのことがある?

突発性発疹では急に38度以上の高熱が出ることがほとんどですが、感染しても発熱の症状が現れないこともあります。このような熱なしの場合、発疹のみ現れるケースと、発疹も現れないケースとがあります。後者を「不顕性感染」といい、全体の20~40%程度だといわれています。

突発性発疹で熱なしのとき病院を受診する目安は?

突発性発疹にかかっても、熱も発疹も出ない不顕性感染だと、感染したことに気づかないまま自然と治っていたというケースが多いようです。熱なしで発疹のみの場合は、発疹が現れてから病院を受診することで突発性発疹かどうか診断できるので、早めに受診しましょう。

突発性発疹で熱なしのときの治療法は?

突発性発疹には特別な治療法はないため、症状を抑える対症療法が基本となります。突発性発疹では発熱や発疹以外に下痢や軟便などの症状がみらることもあるため、発熱していなくても別の症状があれば、それらにあった薬が処方されることもあります。

突発性発疹で熱なしときの自宅でのケア方法は?

突発性発疹で高熱が出ているときは汗をたくさんかくため、こまめに水分補給をすることが大切です。熱が出ていなくても感染している間は体力を消耗しやすいため、定期的な水分補給を心がけましょう。赤ちゃんの場合は、月齢や離乳食の進み具合にあわせて、母乳やミルク、湯ざまし、麦茶などを少量ずつ飲ませてあげてください。

突発性発疹で熱なしのときの注意点

突発性発疹にかかっても発熱せず、さらに発疹も現れない不顕性感染だと、感染していることに気づくのは難しいものです。ただし、突発性発疹には発熱と発疹以外に、下痢や軟便、機嫌が悪くなるといった症状や特徴があるため、赤ちゃんや子供の様子がいつもと違うときは、早めに病院を受診しましょう。