生理不順って何?生理不順の原因・対策を解説!

  • 2022年11月6日
  • 2022年11月10日
  • ピル

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生理は、女性にとってさまざまな影響を与えており、体の状態を知れる一種のバロメーターの役割をしています。
そのため、生理不順になった場合、女性にとって何らかの異常が現れていることが多いので注意が必要です。
そこで今回は、生理不順について、

  • 生理不順とは
  • 生理不順の原因
  • 生理不順の対策5選!
  • 生理不順のセルフチェック方法を紹介!
  • ピルで生理不順も改善できる?
  • 生理が終わらないのは大丈夫?
  • 生理不順の基準
  • 「生理の貧困」に関する政府の取り組み
  • 生理に関するよくある質問

以上9点を詳しく解説していきますので、よろしければ最後までぜひご覧ください。

目次

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生理不順とは

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生理不順とは、生理周期の乱れのことを指します。
生理は25~38日を平均的な周期としており、変動は6日以内が正常の範囲内です。
日数は3~7日で終わり、約1ヶ月おきのサイクルで生理が来るようになっています。

しかし、この生理周期が何らかの理由によって規則正しく訪れないことがあります。
生理不順が続くと、卵巣の機能や女性ホルモンの異常が疑われます。
放置していると、不妊症などの原因になる恐れがあるため、生理周期は把握しておくことが重要です。

生理不順が疑われる場合は、早めに婦人科を受診することが推奨されています。
重篤な症状に発展する前に、検査を受けるようにしましょう。


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生理不順の原因

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では、生理不順になる原因はいったいどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、生理不順の原因について、解説していきます。

生理不順の原因①疲れ

1つ目の原因として挙げられることは、疲れによるものです。
生理不順の原因の多くは、女性ホルモンの乱れから来ることが多いです。
ホルモンの乱れの原因は日々の仕事や家事、子育てなどによる疲れや睡眠不足です。
ホルモンのバランスが崩れてしまうことによって、生理不順が起こることがあります。

また、不規則な生活習慣やスケジュールによって、体の疲れが抜けない状態が続くことも考えられます。
寝るのが夜遅くなってしまう、朝起きる時間が毎日違うなど、不規則な習慣は見直すことが必要です。
ホルモンバランスが乱れると、体の機能が低下してしまい、さらに疲れやすくなります。

改善するには、毎日規則正しい生活を心がけることが重要なポイントです。
日々の疲れを回復し、自然にホルモンバランスを整えることが重要です。

生理不順の原因②ストレス

2つ目の原因として挙げられることは、ストレスによるものです。
日々の生活や仕事などでの緊張など、日常生活から受けるストレスはさまざまな種類のものがあります。
小さなストレスが積み重なっていったり、大きなストレスを受けたりすることによって、脳の機能が低下します。
脳の機能が低下することで、ホルモンの分泌を司る部位の働きが鈍くなり、ホルモンバランスを乱す原因になってしまいます。

ストレスを全く受けない生活はほぼ不可能なため、できる限りストレスを避けるようにすることが重要です。
特に、排卵後から生理までの期間は、心身が不安定な時期になっています。
排卵後から生理までの期間はできるだけストレスをためないように心がけましょう。

生理不順の原因③ダイエット

3つ目の原因として挙げられることは、ダイエットによるものです。
女性の多くは、ダイエットに取り組んでおり、できるだけ早く体重を落とそうと無理な食事制限や運動をしています。
この過度なダイエット方法によって、栄養不足やエネルギー不足が起こります。
栄養不足やエネルギー不足が起こることで、女性ホルモンのバランスが崩れてしまい、生理不順が起こってしまいます。

ダイエットは生理周期に合わせて、向き不向きの時期があります。
ダイエットに向いているのは、生理が終わってから排卵前までの2週間程度です。
排卵後から生理中は、心身がバランスを崩しやすい時期のため、無理にダイエットするのは避けましょう。

生理不順の原因④過度な運動

4つ目の原因として挙げられることは、過度な運動によるものです。
ダイエットとして過度に運動するほか、アスリートや部活動などでの自分を追い込むほどの運動量は生理不順の原因になりやすいです。

運動量に見合った栄養やエネルギーが食事から取れないことによって、体はエネルギー不足の状態に陥ります。
エネルギー不足の状態に陥った体は、脳からのホルモン分泌の信号を出さなくなってしまいます。
そのため、女性ホルモンの分泌が少なくなることで、無月経や生理不順になってしまうのです。
ダイエットとしての過度な運動は避けるようにしましょう。

また、アスリートの方や部活動で運動する方は、運動量に見合った栄養バランスを考えた食事をしっかり取ることが重要です。


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生理不順の対策5選!

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次に、生理不順に対する対策を5つ紹介していきます。
体調を万全にするためにも重要なことですので、ぜひ実際に実行してみてください。

生理不順の対策①ストレスの緩和

生理不順を防ぐためには、ストレスの緩和が重要です。
ストレスを受けないことは現実的な問題として難しいため、緩和を目指しましょう。

ストレスをためないためには、できる限り他人との衝突を避けたり、先回りの対策が重要です。
そのために、仕事や生活のスケジュールをあらかじめ入念に計画しましょう。
また、下準備や下調べなどは事前にしておくこともポイントです。

また、ストレスが溜まっていると感じたときは、すぐに解消するようにしましょう。

ストレス解消法としては、食事や運動、自分の好きな趣味に没頭する、睡眠を取るなど個人によってさまざまです。
そのため、ストレスが溜まってしまったときのために、早めに自分のストレス解消方法を見つけておきましょう。

生理不順の対策②身体を温める

生理不順の対策として、体を温めることも重要です。

体が冷えてしまうことで、女性の体には多くの影響が出ます。
血流が悪くなってしまうことも、体が冷えることから出る影響の一つです。

体が冷えて血流が悪くなることによって、卵巣の動きが低下することがわかっています。
そのため、ホルモンバランスが乱れやすくなり、生理不順の原因になります。

女性は筋力が少ないため、熱を保ちづらく、約8割が冷え性だと言われています。
平熱が35度台の方や手足がいつも冷たい方は、冷え性かもしれません。

体を温めるためには、腹巻きやカイロを使用したり、入浴することが効果的です。
下腹部を温めることで、子宮周辺が温まり、血流を改善できます。
また、半身浴などで体全体を温めることによって、血流が改善するだけでなくリラックス効果も期待できます。
体を温めることにより、血流改善とリラックス効果でストレスの緩和も目指しましょう。

生理不順の対策③食生活の改善

現代の女性はダイエットや多忙な生活により、食生活が乱れやすくなっています。
そのため、栄養バランスが崩れ、エネルギー不足の状態に陥りやすいです。

朝・昼・夜の3食を、栄養バランスの取れた食事が取れるように意識することが重要です。
食事で補いきれない部分は、サプリメントや栄養補助食品などでサポートすることも良いでしょう。
しかし、サプリメントの多用は肝臓などの臓器に負担をかけてしまう原因になる場合があります。
そのため、サプリメントは不足分を補う程度に使用をとどめておくことが大切なポイントです。

また、食事の時間にも気をつけて、できるだけ同じ時間に3食、食べるようにしましょう。
規則正しい生活をするためには、食事の時間を同じ時間帯に揃えることも重要です。

また、同じ時間帯に食べることによって、胃腸への負担も減る傾向があります。
そのため、朝・昼・夜の食事はできるだけ同じ時間に食べるように心がけましょう。

生理不順の対策④水分補給

生理中にのどが渇きやすいと感じる女性も多いかと思います。
これは、女性ホルモンのプロゲステロンが水分を保つ働きを持っているためです。
水分不足になると、子宮内の膜の強化や乳腺の発達ができず、生理不順になってしまうことがあります。
そのため、水分は女性にとって重要なものになるため、水分補給は欠かせません。

水分をしっかりと取るためには、一度に大量の水分を取るのではなく、こまめに何度も取ることが重要です。
そのため、1時間に1回は必ずコップ一杯の水分を取るようにしてください。
1時間に1回水分補給することで、1日に必要な水分の目安である1.5リットル摂取できます。

水分補給にはできるだけ水を飲むようにしましょう。
お茶やコーヒー、ジュースなどは水分補給としての効果は少し薄くなってしまいます。
コーヒーや緑茶などはカフェインが含まれており、利尿作用があります。
利尿作用により、取った水分が排出されてしまうため、注意が必要です。

生理不順の対策⑤ピルの服用

どうしても生理不順が改善されない場合は、婦人科を受診してピルの処方を受けることもおすすめです。
ピルには避妊効果の他に、生理不順を改善する効果も期待できます。
そのため、ピルを毎日飲むことによって、毎月生理が規則的に来るようになる可能性があります。
また、ピルは生理痛を軽減したり、生理とイベントが被らないように調整したりすることもできます。
ただし、ピルを飲み忘れると効果が正しく発揮されなくなってしまうことがあるため、毎日欠かさず飲むようにしましょう。

婦人科にピルの処方を受けに行きづらい方は、オンライン診療によってピルの処方を受け付けているクリニックもあります。
自宅で診察を受けることによって、自宅までピルが配送されるサービスになっています。
そのためクリニックに通わずにピルの処方が受けられます。

婦人科を受診することが難しい方やなんとなく通いづらいと考えている方におすすめです。

生理不順のセルフチェック方法を紹介!

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次に、生理不順なのかどうか調べるためのセルフチェック方法について3つ紹介していきます。
自分の生理周期を把握することでスケジュールも立てやすくなるため、必ず把握しておきましょう。

生理周期を記録する

1つ目は、自分で生理周期を記録することです。
これは、生理周期を把握するために一番基礎となる部分になります。
ノートや日記帳、スケジュール帳や生理周期を記録するアプリなどで生理が来た日を記録しましょう。
生理が来た日から終わった日までの、体調や出血量などもできる限り一緒に記録しておきましょう。
生理周期を記録するアプリでは、生理期間を記録することで排卵日なども分かるようになるものもあります。また、体重も一緒に記録できるものもありますので、ダイエットの記録も同時にできるためおすすめです。

もし、妊娠した場合、産婦人科を受診したときに最終月経日などを聞かれることがあります。
また、生理不順の受診のときにも聞かれることが多いため、そのためにも記録しておくといいでしょう。
生理の周期が分からなければ、生理不順かどうかも判別しにくいです。
毎月把握できるように、できるだけ詳しく記録しておくことをおすすめします。

基礎体温表をつける

2つ目は、基礎体温表をつけておくことです。
基礎体温とは、安静にしている状態で計測した体温のことを指します。
生理から次の生理までの間を1周期として数え、グラフ化することで体温の上下を観測するものです。
このグラフのことを、基礎体温表や基礎体温グラフと呼びます。

基礎体温には、生理後に体温が下がる低温期と、排卵後に体温が上がる高温期があります。
低温期と高温期の差は、0.3~0.7度と言われており、とても微々たる差になっています。
また、基礎体温は小数点以下2桁まで計測します。

基礎体温を測ることによって、排卵がいつ起こっているのかを把握できます。
そのため、生理不順なのかどうか、排卵が正常に起こっているかどうかなどについて知る重要な情報になります。
ドラッグストアなどで、基礎体温計が販売されていますので、ぜひ購入して朝起きたときに測るようにしましょう。

基礎体温を測るときは、朝起きたときに寝た状態のままで口にくわえて測ります。
動くことによって体温が変化するため、影響が出ないように寝たままで測るようにしましょう。

生理不順になりそうな原因を把握する

3つ目は、生理不順になりそうな原因がないかどうか把握することです。
生理が規則的に来ていないと感じたときは、まずなにが原因なのか思い当たることがないか考えてみましょう。
ストレスや疲労、過度なダイエットや運動など、自分に当てはまることがあるはずです。
当てはまることが見つかったら、まずはその原因を改善するように意識しましょう。

原因を改善した上で生理不順が治らない場合は、婦人科を受診しましょう。
婦人科を受診することで原因の改善方法や薬の処方が受けられます。
必ず、医師の指示に従うようにしてください。

放置してしまうと、最悪の場合不妊症や子宮内の疾患に発展する場合もあります。
生理不順を自覚したら、できる限り早めに婦人科を受診することをおすすめします。

ピルで生理不順も改善できる?

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次に、ピルで生理不順も改善できるのかについて解説していきます。
生理不順や重い生理痛にはピルがおすすめです
ここではピルの効果についてや、ピルの処方を受けるための手順について触れていきます。

生理不順の改善にはピルが効果的

生理不順の改善にピルはとても効果的な手段の1つです。
ピルには、女性ホルモンが配合されています。
そのため、ピルを飲むことで脳はホルモンを分泌しなくてよいと判断するようになります。
脳からの信号がなくなり排卵が止まるため、生理をコントロールできます。

また、ピルは生理周期をコントロールする効果の他にもさまざまな効果が期待できます。
避妊効果や生理の出血量が少なくなる効果、生理痛の改善効果もあります。
これらの効果によって、生理に関する様々な問題や不安が改善されるため、生理不順の改善にも繋がります。

生理不順がホルモンのバランスが乱れたことが原因の場合、ピルの服用で改善が見込めます。
しかし、生理不順が子宮や卵巣の疾患が原因の場合は、ピルを服用しても改善されないため、検査が必要です。

生理不順でピルを処方してもらうには

生理不順でピルを処方してもらうためには、医師の診察が必要です。
基本的には婦人科を受診して診察を受けて、ピルを必要量処方してもらいます。
クリニックに来院時は、電話やWEBから予約するとスムーズに診察が受けられます。
また、クリニックに行きづらい方は、オンラインでの診療を受け付けているクリニックもあります。

生理不順で受診する目安としては、生理が規則正しく来ていない場合以外にもいくつか基準があります。
1ヶ月に2回以上生理が来る方や3ヶ月以上生理が来ていない方も受診することをおすすめします。

また、初潮から3年以内の場合は、半年生理が来ない方は受診するようにしましょう。
性行為があったあとに生理が止まった場合は妊娠している可能性もあります。
そのため、妊娠検査薬を使用して陽性が出たときは産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬で陰性だった場合は、その後1週間生理が来なかったときに受診するようにしましょう。

生理不順でピルを服用する時の費用の目安

生理不順でピルの処方を受けるときは、多くの場合保険適用内での処方が可能です。
ピルの費用の目安は、1,500円~2,500円程度になります。
初診の場合は、初診料や各種検査・エコー代なども加算されるため、1万円前後かかることがあります。
また、副作用の有無を調べるために血液検査を定期的に実施します。

月経困難症や子宮内膜症と診断された場合も、保険適用内での処方が受けられます。
避妊目的や一部保険が適用外になることもあるため、クリニックでの診断に従うようにしてください。
自費になった場合もピル自体の費用はあまり変わりません。
自費になった場合のピルの費用目安は、2,000~3,000円程度になります。

生理が終わらないのは大丈夫?

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生理不順の方で、生理が1週間以上続いて不安になったことがある方もいると思います。
ここからは、生理が1週間以上続く過長月経について解説していきます。
原因や対策について触れていますので、ぜひ参考にしてください。

8日以上の出血は注意

生理は通常、3~7日間続きます。
平均的な生理の日数は5日間ですが、さまざまな原因によって8日以上続くことがあります。
生理が8日間以上続くことを、過長月経と呼びます。

生理の期間には個人差があるため、多少のずれや期間の違いはあります。
しかし、一般的に8日以上生理が続くときは、早めに婦人科を受診しましょう。

生理の終わりかけの時期には、経血の色が茶色くなることがあります。
茶色い経血は、子宮内に経血が長く留まっていたことによるものです。
茶色い経血が出ていても基本的には疾患などの問題はありません。
しかし、8日以上生理が続いている場合は、経血の色に限らず婦人科での受診が必要です。

生理が終わらない原因

生理が終わらない原因については、ホルモンバランスの乱れや更年期、婦人科系の疾患の可能性があります。
生理が長引く原因として、多いのはホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスは睡眠不足やダイエット、多忙による食生活や生活習慣の乱れによって起きます。
ホルモンバランスの乱れによって、疲労感や倦怠感、めまいや貧血などの症状が起こる場合があります。
ホルモンバランスを整えるために、規則正しい生活と睡眠不足などの問題を解消することが重要です。

他に、更年期や婦人科系の疾患が原因で生理が長引くことがあります。
更年期は40~50代に起こる症状であり、脳からの信号に卵巣が対応しきれないことによって起きます。
更年期の時期は、閉経に向かって生理の期間や回数が減少していく時期でもあります。
そのため、ホルモンバランスが崩れやすくなり、心身ともにさまざまな影響が出ます。
倦怠感やほてり、手足のしびれやめまいなどが起こった場合は、更年期の症状かどうか見極める必要があります。

また、婦人科系の疾患の可能性もあります。
生理痛が重かったり、経血量が多かったりした場合は婦人科で一度診察を受けましょう。
生理不順だけでなく、黄体機能不全や子宮内膜症などの疾患を発症している可能性もあります。
毎月過長月経が続く方や、貧血などが起こりやすい方は早めに受診してください。

生理が終わらない時の対策

生理が終わらない時の対策としては、ホルモンバランスを整えることが重要です。
生理不順や過長月経は、ホルモンバランスの乱れによって起こることが多い症状です。
そのため、ホルモンバランスを整えるために規則正しい生活を心がけましょう。

女性の方は、日々の生活や子育て、ダイエットなどで食生活が疎かになりやすい傾向があります。
そのため、栄養不足やエネルギー不足によってホルモンバランスが乱れやすいです。
栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。

睡眠不足や疲労の蓄積も、ホルモンバランスの乱れに繋がります。
また、ストレスが溜まりやすい状態にもなるため、注意が必要です。
睡眠不足の解消やストレスの緩和も日々の生活に取り入れるようにしましょう。

生活習慣の改善やストレスを緩和しても、症状が収まらない場合は婦人科を受診しましょう。
婦人科系の疾患の可能性もありますので、できるだけ早めに医師に相談することが重要です。
婦人科を受診することに抵抗がある方もいると思います。
女性の医師が在籍する病院を選ぶことで、多少の緊張や受診への抵抗感を緩和できます。
病院に行く前に女性の医師が在籍しているかどうか調べておきましょう。

生理不順の基準

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ここからは、生理不順の基準と詳しい種類について解説していきます。
頻発月経や稀発月経などの違いについて触れていますので、最後までご覧ください。

一般的な生理期間

一般的な生理期間は、3~7日です。
それよりも短い2日以下を過短月経、反対に8日以上を過長月経と呼びます。
経血量は2日目~3日目辺りが多くなる傾向があり、3~4日目から減少していくことが多いです。

一般的な生理周期は28~35日であり、この期間内であれば基本的に問題ありません。
生理周期が24日以下のことを頻発月経、39日以上のことを稀発月経と呼びます。
また、生理の出血はあるにもかかわらず、排卵が確認できない状態を無排卵月経といいます。
ここからは、生理周期の乱れによって起きる頻発月経・稀発月経・無排卵月経についてそれぞれ解説していきます。

生理不順①頻発月経

頻発月経は、生理周期が24日以下で起きることを指します。
頻発月経が起こる原因としては、黄体機能不全や卵胞期短縮症などの疾患が多いです。
黄体機能不全とは、プロゲステロン分泌が正常にされないことによって子宮内膜が成熟せず剥がれ落ちてしまうことです。
子宮内膜が成熟せずに剥がれ落ちることで、黄体期と呼ばれる期間が通常よりも短くなってしまいます。
卵胞期短縮症とは、卵胞の成熟が遅れたことを視床下部が感知し、下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されます。
性腺刺激ホルモンが増加したことによる作用で排卵が早まってしまうことによって起きる疾患です。

頻発月経の検査は、基礎体温の計測やホルモン検査、子宮・卵巣の超音波やCT検査をします。
ホルモン検査で異常が疑われると、頭部のCTやMRI検査などを追加で受ける場合があります。

頻発月経の治療としては、妊娠を望む場合と望まない場合で異なります。
妊娠を望む場合は、排卵誘発剤やhCG製剤を使った治療をします。
卵胞期短縮症や黄体機能不全などは同時期に起こることもあるため、その場合は同時に治療することもあります。

妊娠を望まない場合は、基本的に治療の必要はないとされています。
しかし、貧血などの症状がある場合は、定期的な検査と鉄剤が処方されることが多いです。

 

生理不順②稀発月経

稀発月経とは、生理周期が39日以上のことを指します。
原因として、ストレスやホルモンバランスの乱れ、無排卵、多囊胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症などがあります。
多囊胞性卵巣症候群とは、卵胞の成長が止まってしまい、卵巣内に卵胞が多く留まってしまう疾患です。
20~40代の女性の5~8%に起こるとされています。

高プロラクチン血症とは、出産や授乳などをしていないにもかかわらず、プロラクチンの値が高い状態のことをいいます。
本来、プロラクチンは産後に多く分泌されているホルモンです。
プロラクチンの数値が高いことによって排卵障害や黄体機能不全が起こってしまいます。
そのままの状態で放置すると、不妊の原因にもなります。

稀発月経の検査は、頻発月経の検査とほぼ同様です。
基礎体温の測定や血液検査、エコーや超音波などで以上がないかどうか検査します。

治療は、妊娠を希望する場合は排卵誘発剤などを使った治療をします。
妊娠を希望しない場合は、ホルモン療法する場合が多いです。

生理不順③無排卵月経

無排卵月経とは、生理の出血があるにもかかわらず、排卵が確認できない状態を指します。
排卵されていない状態のままで、子宮内膜が厚みに耐えきれないため排出されることを生理と勘違いしてしまいやすいです。

無排卵月経は自覚するのが難しく、気付くのが遅れることが多いです。
基礎体温を毎日測っている場合、低温期が続いて気付くことが多いのが特徴です。

無排卵月経の原因は、過度のストレスやダイエット、不規則な生活などが多いです。
その他、婦人科系の疾患や抗うつ剤などの薬の服用でも無排卵月経が起こることがあります。

無排卵月経の治療法としては、生活習慣の改善やホルモン剤治療、排卵誘発剤を使った治療があります。
放置することによって卵巣機能が衰えて、不妊の原因になることもあります。
また、妊娠を希望するかしないかによって治療法は異なるため、早めに受診してください。

理期間が60日以上の時は受診する

生理期間が60日以上来ない場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。
また、3ヶ月以上生理が来ないことを無月経といいます。
無月経には2種類あり、18歳以上になっても月経が来ない原発性部月経と、過度なダイエットや運動などが原因の続発性無月経があります。
無月経を放置することで、不妊やホルモン異常に繋がることがあるため、早めの受診が重要です。

無月経の検査は、まず妊娠の有無を検査します。
その後問診や各種検査して、原因を特定することが多いです。
また、原発性無月経の場合は原因疾患を検査し、続発性無月経の場合は、問診や内診・エコー検査によって原因を特定します。
必要であれば、子宮がん検査をすることもあります。

治療は排卵誘発剤やホルモン治療が主な治療法として挙げられます。
原発性無月経の治療には手術やホルモン療法することが多いです。
染色体異常が原因の場合は、治療が困難なためカウンセリングすることによるサポートが中心になります。
生理に関して不安な点がある場合は、早めに婦人科を受診することをおすすめします。


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「生理の貧困」に関する政府の取り組み

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生理の貧困とは、経済的な理由や家族の無理解などによって、生理用品などを購入・入手することが困難な状態を指します。
ここからは、この生理の貧困に関する政府の取り組みについて解説していきます。

生理の貧困が問題視される理由

生理の貧困が起こる理由として、経済的な理由から生理用品などが購入できないという層が一定数存在しています。
その他にも、生理用品を買うことや生理になったことに対する羞恥心によって購入を躊躇うことや家族の無理解によって購入できない場合もあります。
経済的な理由はともかく、家族の無理解や羞恥心の発生は生理に対する教育不足と男尊女卑の社会構造も影響しているとされています。

日本でも生理の話題はタブー視されている傾向が未だに強く残っており、生理の貧困に該当する女性が声を上げづらい状況になっています。
現在では、生理の貧困に対しての世界的な意識改革や、日本でも地方公共団体による改善の取り組みが実施されています。

生理の貧困の対策

2021年7月時点での調査した結果によると、生理の貧困に関する取り組みを実施している地方公共団体は581団体あります。
実際に、相談窓口の設置や個別のニーズの把握、提供方法の工夫などの取組が実施されています。

生活支援相談窓口や女性相談窓口などの情報をチラシやリーフレットにまとめて配布することで、実際に電話や来庁があった事例もあります。
また、生理用品の提供時に積極的な声かけやアンケート調査をしたことによって、各種窓口への案内に繋がっています。
公共施設などでの生理用品の提供や意思表示カードによる受け取り時の配慮なども工夫の一つです。

現在、数多くの取り組みによって、支援に繋がるケースも増えてきています。
さらに地域住民からの生理用品の寄付の申し出も増えており、実施の継続が望まれているものもあります。

出典:内閣府男女共同参画局「生理の貧困」に係る地方公共団体の取組概要

生理に関するよくある質問

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最後に、生理に関するよくある質問について5つ解説していきます。
生理について困ったことがある場合の相談先などについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

生理不順についてどこに相談すればよいですか?

生理不順については、基本的に婦人科で相談・診察を受けることをおすすめします。
婦人科を受診する目安としては、生理がいつもと違う期間に起こっている場合や不正出血などの症状がある場合は早めの受診が必要です。
婦人科を受診することに抵抗がある方は電話やオンラインでの診察を受け付けている病院もあります。
事前に調べておくことで、困ったときにすぐ活用できるようにしましょう。

生理周期が2~3日のズレであれば、基本的には問題ありません。
病院に行くほどの重大な問題が自覚できないけれど不安という場合は、一度調べてみることをおすすめします。

厚生労働省のホームページに「女性の健康推進室」というページがあります。
このページには、さまざまな女性の健康に関する疑問や回答が掲載されています。
また、地方公共団体や市役所などでも相談を受け付けている窓口があります。
女性相談窓口や健康相談窓口などが開設されているため、電話でも相談できます。

生理予定日からどのくらい遅れたら検査薬を使用すべきですか?

基本的に、生理予定日から1週間以上遅れた場合は検査薬を使って妊娠の有無を調べられます。
妊娠している場合は、生理予定日1~2週間後には検査薬で陽性反応が出ます。
検査薬で陽性が出た場合は、生理予定日から2週間後以降に産婦人科を受診し、検査するようにしましょう。
2週間以内に行くと胎嚢が確認できず、期間をおいて再来院する必要がある場合も出てきます。
そのため、2週間後以降に行くことで確実な診断を受けられます。

生理周期が不安定な場合や生理周期を記録していない場合は、妊娠しているか判断できません。
そのため、検査薬の陽性・陰性に関わらず、婦人科へ早めの受診が必要です。

生理がどのくらい遅れたら妊娠したと思えばよいですか?

生理が遅れたからといって、確実に妊娠したとは限りません。
生理が1週間以上遅れた場合は、妊娠検査薬を使用して陽性の有無を確認しましょう。
検査薬が陰性だった場合は、他の原因によって生理が遅れている場合があります。
1ヶ月以上生理が来ないまま、妊娠していない場合は婦人科を受診しましょう。

妊娠した場合、生理が来ないこと以外にも体にさまざまな影響が出てきます。
頭痛・腹痛・頻尿・眠気など、感じる症状は人それぞれ異なります。
妊娠で生理が遅れている場合は、検査薬で陽性が出てから1週間後以降に産婦人科を受診しましょう。
生理がいつもより遅れている、または生理の期間にいつもと違いがあるなど不安な場合は、できるだけ早めに婦人科を受診しましょう。

性行為で生理不順になるのは本当ですか?

性行為によって生理不順になることは、可能性としてあり得ます。
また、生理が早まるか遅れるかによって原因が異なっています。
特に生理が遅れた場合には注意が必要です。

性行為によって生理が早まる理由としては、ホルモンの活性化や子宮への刺激による場合があります。
基本的に健康上に問題があるわけではないため、様子を見ておくと良いでしょう。
また、性行為時に膣内に傷がつくことで、生理ではない出血が起ることもあります。

性行為によって生理が遅れる原因には、妊娠の可能性やストレス・体調不良などがあります。
特に妊娠の可能性がある場合は、長期間生理が来ないため不安に思う方も多いです。
そのため、性行為後の生理が遅れた場合は、生理予定日から1週間後以降に妊娠検査薬を使用して妊娠の有無を確認しましょう。

無月経と生理不順は同じですか?

生理不順と無月経は、厳密にいうと同じではありません。
生理不順は、25日以下39日以上で生理が不規則に起ることを指します。
無月経は3ヶ月以上の長期間にわたって、生理が来ない状態を指します。

生理不順や無月経の原因は、ホルモンバランスの乱れや婦人科系の疾患が多いです。
ホルモンバランスの乱れは規則正しい生活や栄養バランスの調整によって改善が期待できます。
婦人科系の疾患が原因の場合は、ホルモン療法や排卵誘発剤による治療によって改善されます。

治療や生活習慣を改善せずに放置することによって、不妊や婦人科系の疾患の発症に繋がる場合があります。
原因を特定する場合、自己判断は大変危険なため、婦人科への受診をおすすめします。

生理不順のまとめ

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ここまで生理不順についてお伝えしてきました。
生理不順についての要点をまとめると以下の通りです。

  • 生理不順は、生理周期の乱れを指す
  • 生理周期は一般的に28~35日で、生理期間は3~7日である
  • 生理周期が25日以下を頻発月経、39日以上を稀発月経という
  • 3ヶ月以上生理が来ない状態を無月経という
  • 生理が来ない場合は、早めに婦人科を受診することが重要である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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