生理痛と頭痛が起こる原因は何?症状別の対策も解説

  • 2022年11月25日
  • 2022年12月3日
  • ピル

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本記事では生理痛と頭痛について以下の点を中心にご紹介します。

  • 生理痛と頭痛に関係性はあるのか
  • 生理による頭痛とは
  • 生理痛や頭痛のときの正しい内服とは

生理痛や頭痛と上手に付き合うことができるようになれば幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。

生理痛の原因

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生理痛は子宮内膜が剥がれ落ち体外へ出るときに子宮が強く収縮することで痛みを引き起こします。
生理による痛みは腹痛や頭痛、またはめまいや吐き気など症状は人それぞれです。
下記では生理中に痛みや不調になりやすい症状や原因について詳しくお話します。

腹痛

妊娠につながらなかった場合、厚くなった子宮は血液とともに子宮内膜が剥がれ落ち経血としてからだの外へ出すために子宮は収縮します。
子宮が収縮すると子宮内膜から「プロスタグランジン」というホルモン物質が分泌され、子宮に溜まった経血をからだの外へ押し出してくれる働きがあります。
プロスタグランジンの分泌が過剰になることで子宮や周辺の血管が強く収縮し痛みが現れ、腹痛の原因へとつながると考えられます。
また、プロスタグランジンの過剰な分泌は腹痛だけではなく胃の収縮作用もあり胃腸の働きにも影響し、食欲減退や吐き気、下痢などの症状がみられる方もいます。

貧血

生理中の貧血は血液中の酸素不足が原因です。
血液中にある赤血球は肺から全身へ酸素を運び、ヘモグロビンは赤血球の酸素を運ぶためのエネルギーとしての働きがあります。
ヘモグロビンをつくる材料として鉄分やタンパク質が必要となりますが、女性は毎月の生理により経血と一緒に鉄分も失われています。
したがって、鉄分が不足することでヘモグロビンが上手に作られなくなり赤血球の数が減少し全身に十分な酸素が行き届かなくなります。
生理での出血量が多い場合、鉄分が不足することで鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)になりやすいです。
鉄欠乏性貧血は生理での出血量が多いだけではなく、過度なダイエットや偏った食事で鉄分が摂取できないことも原因として考えられます。

頭痛

生理のはじめや終わりかけのときに頭痛に悩んでいる方も少なくありません。
生理期間に頭痛を引き起こす原因として女性ホルモンが影響していると考えられます。
女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が存在します。
女性ホルモンは生理周期により分泌量の増減を繰り返され生理がきます。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は排卵前に分泌量が多くなり排卵が終わると急激に分泌量が少なくなり、そのタイミングで頭痛が引き起こされるといわれています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)が減少することで血管の収縮を調整したり痛みを抑える働きのある脳内のセロトニンの分泌量も下降し、痛みを敏感に感じるようになります。


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生理痛の症状別対策

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毎月やってくる生理で痛みや不調があると日常生活にも支障をきたし、また憂鬱な気持ちになりますよね。
ここからはそんな生理による痛みや不調に感じる違和感を伴う症状を自分で軽減することができる方法をご紹介します。

腹痛

生理による腹痛を軽減するには、からだを冷やさずに温めることが大切です。
からだは冷えることで血管が収縮され血行が行き届かなくなり子宮の筋肉が固く凝り固まった状態になります。
からだを冷やさないためにもお風呂はシャワーだけではなく湯船に浸かることや食事ではからだを温めてくれる食べ物や飲み物を積極的に摂取することを心がけましょう。
軽い運動としてウォーキングやストレッチは血行や代謝を良くしてくれ、からだを温める効果が期待できます。
また、衣類や下着できつく締めつけるのは血行不良になり子宮が強く収縮することで腹痛につながります。
衣類や下着は締めつけがないようなものを選ぶのがいいでしょう。

貧血

貧血を軽減する方法はヘモグロビン不足となる鉄分やタンパク質などの栄養素をバランスよく摂取することです。
偏った食事ばかりは栄養不足に陥りやすくなりますので、食生活を見直しとくに鉄分を摂取することを意識しましょう。

鉄分にはレバーや赤身のお肉に含まれる「ヘム鉄」と野菜や乳製品に含まれる「非ヘム鉄」があります。
非ヘム鉄はヘム鉄よりもからだへの吸収が低いため、ヘム鉄を含む食べ物や吸収率を促すビタミンC、タンパク質と一緒に摂ることで吸収があがります。
ワインや緑茶、コーヒーに含まれる「タンニン」は鉄分の吸収を妨げてしまいます。
鉄分を効率的に摂取するときは一緒に摂取しないよう注意してください。

頭痛

自分でできる対策として睡眠時間を確保することが大切です。
日常生活でストレスや多忙により睡眠不足になりやすいため、睡眠6時間は確保することで頭痛が緩和する可能性があります。
「じゃあ、たくさん寝ればいいのか」と思って昼まで寝るというのはよくありません。
寝過ぎはかえって頭痛を招く要因になります。
夜ふかしや寝だめはしないようにしましょう。
また急に頭痛が起きた場合は部屋を暗くして安静にしたり、血管の拡張を抑制するために冷えたタオルや冷却シートでおでこやこめかみを冷やすことも効果的です。
机に向かって同じ姿勢で作業したり、パソコンやスマホを長時間みているときは定期的に休憩時間を設けて背伸びなどのストレッチを取り入れることで頭痛が軽減されます。


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生理中の頭痛は2種類

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生理中の起こる頭痛は2種類あり「月経関連片頭痛」と「緊張型頭痛」が主になります。
生理期間中、大半の方がこれらの頭痛で悩んでいるでしょう。
下記では月経関連片頭痛と緊張型頭痛の特徴について詳しくお話します。

月経関連片頭痛

月経関連片頭痛は片頭痛の一種で生理前から生理のはじまりにかけて頭痛がおきます。
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が生理周期によって分泌量が大きく変動し、とくに生理前と生理のはじまりはエストロゲンの分泌量が急激な減少傾向に陥ります。
それに伴い、血管の収縮や痛みの抑制を担っている脳内のセロトニンの分泌も減少し頭痛を引き起こすのではと考えられています。
ズキズキと波打つような痛みやちょっとした動きでガンガンと響くのが特徴的で、一般的な片頭痛よりも症状が長時間続き痛みが強い傾向がみられます。
また光や音、匂いに敏感に反応し吐き気の症状が出るときがあります。
症状がよくなったとしても再発する可能性の高いと言われています。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は生理中のストレスや疲労で血流の巡りが悪くなり首や肩、頭周りの筋肉が緊張してこり固まることが原因で起きる頭痛です。
生理中は子宮内に溜まった経血を外へ出そうと子宮周辺に血液が集まりやすくなり、ほかの箇所に血液が行き届かなくなります。
また、長時間同じ姿勢で作業すること、パソコンやスマホを見すぎてしまうことなどで知らずと神経を使いストレスや疲労が蓄積され血流の巡りが悪くなります。
月経関連片頭痛のような強い痛みや吐き気を伴う症状はありませんが、頭部の両側面や後頭部から首筋にかけて重苦しい感じや圧迫、締めつけられるような痛みがあるのが特徴です。
頭痛のほかにもからだがフワフワするようなめまいが出ることもあります。


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生理中の頭痛の対処法

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頭痛の原因や症状がわかったので次は頭痛時にどうすれば緩和できるかについてです。
生理中に起こる「月経関連片頭痛」と「緊張型頭痛」はそれぞれ対処方法に違いがあります。

月経関連片頭痛

月経片頭痛は血管が拡張して痛みが起こるので冷やすことで痛みが軽減し、できるだけ安静にすることが大切です。
光や音、身体を動かすことで痛みも感じやすいので部屋を暗くし安静にしましょう。

血管収縮を抑えるため冷たいタオルや冷却シートでおでこやこめかみなどの血管を冷やすと効果的です。
冷たすぎず、ジワーッとゆっくり冷たさを感じるほどの温度がベストです。
市販の冷却パッドや、やわらかいタイプの氷枕、冷蔵食品についている保冷剤などを利用してもよいでしょう。

緊張型頭痛

心身の緊張によっておこる緊張型頭痛は、お風呂に浸かって体を温めることや血流の流れを良くすることで改善されます。
ただし、お湯が熱いとのぼせたり、交感神経が活発になって緊張状態に陥ったりして逆効果ですので、ぬるめのお湯に浸かることがポイントです。
10〜15分ほどかけてゆっくり入浴することで、血の巡りが良くなります。
またストレッチで首や肩を動かしたり、蒸しタオルなどを当てて温めるのもおすすめです。


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生理痛で分かる病気について

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毎月くる生理で症状が重い方は注意が必要です。
もしかすると子宮系の病気の可能性がありますので早めに医療機関に受診し相談してみましょう。
生理痛そのものは病気ではありませんが、日常生活に支障を及ぼすようなひどい生理痛となると、月経困難症という病気になります。
月経困難症は子宮内膜症や子宮筋腫が原因とされています。
子宮内膜症は子宮内膜に似た組織が卵巣、腹膜などで増加し月経のたびにその場所で出血する病気です。
子宮筋腫は子宮壁の筋肉層に硬い腫瘍ができてしまい、コブのようになる病気です。
月経困難症は鎮痛剤や低用量ピル、漢方治療などがありますので医師と相談し自分にあった治療法も見つけましょう。


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よくある質問

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ここまでは生理痛の原因や症状、頭痛についてお話ししてきました。
下記では生理痛や頭痛についてよく聞かれる質問がありますので、今回は3つの質問に対してお伝えします。

生理中の頭痛は生理周期と関係あるの?

生理前や生理中など生理周期に頭痛を繰り返すのは女性ホルモンが深く関係しています。
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)は生理周期によって分泌量が増えたり減ったりを繰り返します。
とくに生理前や生理のはじまりはエストロゲンの分泌量がもっとも減少します。

それと一緒に血管の収縮や痛みを抑える働きを持つ脳内のセロトニンの分泌も減少し、血管の拡張し強い痛みを伴う頭痛が起こりやすくなると考えられています。
生理前後に頭痛を感じる方は多いことでしょう。
しかし、その頭痛が生理と関係していると思う方は少なく、生理と頭痛は別々に認識している方が多いのです。

生理中の頭痛を予防することはできるの?

生理中に起きる頭痛は、予防することで痛みを軽減することができます。
予防方法として睡眠不足を解消することです。
睡眠不足が原因でストレスや疲労が取れにくくなり頭痛につながります。
睡眠は最低でも6時間は確保しストレスや疲労をためないようにしましょう。
次の日が休日だからといって夜ふかしや8時間以上の寝だめするのはかえって頭痛を起こす原因になるので注意してください。
就寝や起床時間は決まった時間にすることでホルモンバランスが安定し頭痛予防につながります。
また、日常的な生活音や強い光、乾燥などで敏感になり頭痛を引き起こすこともあります。
人混みや強い光はできるだけ避けるようにしましょう。

生理中に頭痛が起きた時、鎮痛剤はいつ飲むの?

生理中に頭痛がある場合、鎮痛剤を使うか悩む方もいるでしょう。
大半の方が生理痛や頭痛を我慢して過ごしています。
眠くなるからや胃腸に負担をかけたくないという理由が挙げられます。
今では眠くならない成分のものや胃を保護する成分の薬がありますので痛みを我慢せずに内服することが症状を緩和させるひとつの方法です。
しかし、鎮痛剤はあくまで痛みの原因物質を抑えるためのものであり、痛みが強くなって服用しても効果が期待できない可能性があります。
鎮痛剤は最初に痛みを感じたときに服用するのがいいです。
早い段階で内服することでからだへの負担も軽減されます。
内服には人それぞれ合う合わないがありますので、合わないなと感じる方は早めに医療機関に受診することがいいでしょう。


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生理痛と頭痛まとめ

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ここまで生理痛と頭痛についてお伝えしてきました。
生理痛と頭痛をまとめると以下の通りです。

  • 生理周期による頭痛は女性ホルモンが深く関わっている
  • 生理痛による頭痛には「月経関連片頭痛」と「緊張型頭痛」がみられる
  • 鎮痛剤は痛みがはじまったタイミングで服用する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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