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生え際が気になる人は、男性も女性も少なくありません。
生え際は常に鏡に映るものであり、周りの人の生え際と比べずにはいられないものです。
多くの生え際は、自然に一定の形をしているかもしれませんが、多くの人は、後退していないか、男性型/女性型脱毛症（AGA）の初期症状が出ていないか気になっているのではないでしょうか。
生え際の中でも、多くの女性や男性が気にしているのが「M字型」の生え際です。
その名の通り、生え際の中央部が前面に出ていて、2つの印の部分で後退しているM字型の生え際です。
M字型はげについてもっと知りたい、薄毛の初期症状なのか知りたい、何か良い対策や予防法が無いかという方に向けて、解説していきます。
目次
生え際が後退するM字はげとは？
生え際には、自然なカーブを描くものから、剃り込みが入ったようなM字型など様々な形があります。
あなたの生え際の形がどうであれ、それは遺伝が主な原因である可能性があります。
中にはカツラや植毛などではげを隠す人もいますが、多くの人は自然な生え際を受け入れています。
生え際は、年齢や食生活などによっても引き起こされます。
特に、低炭水化物ダイエットは、抜け毛と関係があるようです。
後退する生え際と生まれつきM字はげの違い
M字型のはげは、左右の生え際が後退してM字型に見える薄毛のことです。
M字型のはげに明確な基準はありませんが、生え際のみが剃り込みのように後退しているような場合はM字型のはげと言えます。
生まれつきの生え際によってM字に見えることもあるので、後天性のものかどうかは、以前よりも生え際が広がってきたか、生え際部分の毛の太さなどで見分けましょう。
生え際の後退は男女ともに起こりえますが、男性に多くみられます。
男性型脱毛症の最初の兆候の1つで、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
症状は、思春期が終わった直後でも、成人期を通じていつでも発症する可能性があります。
生え際は通常、こめかみのすぐ上のあたりから少しづつ後退し始めます。
生え際の後退と男性型脱毛症は、高齢者によく見られる症状です。
女性の場合は、頭の真ん中にV字の形ができることがあり、これはウィダーズ・ピークと呼ばれています。
M字型のはげが気になる場合は、そのまま放置しておくと生え際がさらに後退していき、M字が目立つようになるAGAの可能性があります。
「以前よりM字が深くなっている気がする」と悩む場合はM字型の生え際を生まれつきと自分で判断するのではなく、早めにAGA専門のクリニックなどで医師へ相談してみることをおすすめします。
M字型はげになる原因とは？
M字型の生え際は、一般的に抜け毛と関係があると言われています。
だんだん髪がM字になってきたと感じたら、どのような原因が考えられるかいくつか紹介します。
ホルモン
ジヒドロテストステロン（DHT）は、生え際の形成に重要な役割を果たすホルモンで、その濃度が高くなると、男性の抜け毛の主な原因の1つとなります。
ストレス
これも抜け毛の原因のひとつで、M字型の生え際になることがあります。しかし、ストレスによる抜け毛（休止期脱毛とも呼ばれる）は、通常、一時的なものです。
年齢
齢を重ねたり、思春期を迎えたりすると、生え際が大きく変化し、時には後退して、よりM字型に見えるようになることがあります。
家族歴
家族歴は、生え際の後退に関与しているようです。家族にハゲの人がいる場合、髪が抜けやすくなる可能性があります。
その抜け方は、前の世代と同じようなパターンをたどることもあります。
薬や治療
医療行為や治療も脱毛の原因になることがあります。
典型的な例としては、化学療法があり、これはしばしば人の髪が抜ける原因となります。
ライフスタイルの選択
特定のライフスタイルと抜け毛の間には、関連性がある可能性もあります。タバコを吸う人は、吸わない人よりも早く抜け毛が増える可能性があります。
食生活の関係
食事で十分なタンパク質を摂取していない人は、十分なタンパク質を摂取している人に比べて、抜け毛が多くなる可能性があります。
男性型脱毛症（AGA）が原因の場合
M字型のはげは男性型脱毛症（AGA）が原因の場合が非常に多いです。
AGAになる原因のひとつは、遺伝、つまり家族にはげの人がいることです。
男性型脱毛症は、アンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンが関係していることが研究により分かっています。
アンドロゲンは、髪の成長を調節するなど、多くの機能を持っています。
頭髪にはそれぞれ成長サイクルがあります。
男性型脱毛症では、この成長サイクルが弱まり始め、毛包が縮小し、より短く細い毛髪が作られるようになります。
やがて、それぞれの毛髪の成長サイクルは終わり、新しい毛髪は生えてこなくなります。
遺伝性男性型脱毛症には、通常、副作用はありません。
しかし、時には、特定の癌、薬物、甲状腺疾患、アナボリックステロイドなど、より深刻な原因がある場合もあります。
新しい薬を服用した後に抜け毛が発生した場合や、他の健康上の不満を伴う場合は、医師の診断を受けるようにしてください。
医師は、脱毛のパターンから、男性型脱毛症を診断します。
頭皮の真菌症や栄養障害など、特定の健康状態が原因であることを除外するために、病歴聴取と検査を行うこともあります。
発疹、発赤、痛み、頭皮の剥離、切れ毛、斑状脱毛、異常な脱毛パターンを伴う場合、健康状態がハゲの原因である可能性があります。
また、脱毛の原因となっている疾患を診断するために、皮膚生検や血液検査が必要な場合もあります。
生え際がM字だとはげているのか？
M字型の生え際は、必ずしもはげているとは限りませんが、はげていることの強いサインです。
生え際の後退は男性によく見られる現象で、実際、50歳までに50％の男性が生え際の後退を経験すると言われています。
中には、思春期の終わりや20代前半にはげに気付く人もいます。
AGAには薄毛の進行パターンによって分類されるいくつかのタイプがあります。
「ハミルトン・ノーウッド分類」というものがあり、まずはこの分類法について認識しておくといいでしょう。
もしもご自分の頭髪密度が低下しているのではないか、と気になさっているようでしたら、この分類法を知っておくだけでも自分がどのような状態か判断しやすくなるはずです。
生え際の変化と後退の比較
年齢を重ねるにつれて、生え際が変化するのは自然なことなので、男性も女性も、生え際の成熟を後退と勘違いしてしまうことがよくあります。
生え際の老化は、後退した生え際と同じような兆候を示すことがありますが、生え際が止まる時期がやってきます。
一方、後退した生え際は、不規則な動きを見せ、大きく後退する時期と、緩やかに後退する時期があります。
通常、男性型脱毛は、生え際が1.5cm以上後退し、こめかみのあたりが大きく後退して抜け毛が多くなる場合です。成熟した生え際は、耳の先まで後退することはほとんどありません。
生え際後退のチェック方法
生え際が後退しているか、1日の抜け毛の量でチェックしてみましょう。
一般的な抜け毛の量としては、普通に生活していても50〜100本程度は1日に抜けています。
これに対して薄毛の方は1日に150本以上抜けるケースがよく見られます。
ちなみに私たち人も動物と同じように生え変わりの時期があり、10月〜12月の秋口は一時的に抜け毛の量が増えることがあります。
もともとの毛量も個人差があるので、抜け毛の中に成長しきっていない柔らかい毛などがあるかも薄毛チェックのポイントとしてチェックしてください。
これは先ほど説明した食生活や生活習慣、睡眠不足なども大きく関係ありますので、生活リズムが乱れがちな方は要注意です。
M字型のはげというと、高齢の方によく見られがちなイメージですが、20代の方でも生え際が後退する可能性は十分あります。
原因は様々なので対処法はそれぞれ変わりますが、対処は早いほど改善もしやすいです。
気になり始めたらまずは、AGA治療専門のクリニックの医師など、専門知識を持った方に相談しましょう。
M字型のはげの治療方法は？
M字の生え際が気になる場合、それを隠したり、完全に取り除いたりする方法がいくつかあります。
ヘアスタイルを変える
まず、後退した生え際を目立たなくするために、ヘアスタイルを変えるなどの方法があります。
Check
・頭を剃って、薄い部分を目立たなくする。
・ポンパドール、サイドスウェプト、シーザーカットなど、髪をすっきりさせる。
・長い髪の場合は、前髪を切りそろえ、生え際を目立たなくさせる。
・髪を片側に寄せて、深い分け目を作ります。
しかし、髪の成長を促したいのであれば、さまざまな薬や治療法を利用することができます。
経口錠剤や外用薬による治療
最も人気のある選択肢は、テストステロンがDHTに変わるのを防ぐ働きをするフィナステリドやデュタステリドのような経口錠剤があります。
しかし、これらは、女性型脱毛症を経験している人には使用できません。
もう一つの選択肢は、ミノキシジルなどの外用薬で、男性・女性に関係なく、抜け毛が気になる部分に直接塗布することができるものです。
注射などを使用した注入治療
上記で紹介した投薬治療のほかにも、注射などを使用した注入治療と、自分の毛髪をM字部分に移植する自毛植毛があります。
それぞれの効果と副作用は以下の通りです。
注入治療の主な名称
・メソセラピー
・HARG療法
・グロースファクター再生 など
効果
・ミノキシジルや、ビタミン類や成長因子などを配合し、頭皮に直接注入することで脱毛の抑制と発毛効果を促す効果が期待できる。
副作用
・施術部分の痛み、赤み、腫れ など
注射器を使用して施術を行う場合は、痛みを生じる場合があるため、痛みに弱い方や不安な方は機器を使用した控えた方がよいでしょう。
クリニックによっては専用の機器がないところや痛みを軽減する方法(麻酔・冷却・極細針の使用)がないところもあるため、注入治療を受ける際には医師に痛みへの対応があるかの確認を事前にすることをお勧めします。
生活習慣の改善
AGAの主な原因として、生活習慣の乱れがよく挙げられます。
例えば、食生活が乱れてしまうと、本来髪の毛を作るために必要な栄養素が足りなくなり、頭皮の環境が悪くなることで、AGAが進行しやすくなる可能性があります。
髪の毛を作るたんぱく質や、たんぱく質の生成を手助けする亜鉛などは積極的に摂流ようにしてください。
他にも先ほども原因として説明した睡眠不足や過度なストレス、喫煙、飲酒などによる血行不良は、頭皮の環境を悪化させ、髪に必要な栄養素を十分に届けることができなくなってしまいます。
そのため、十分な睡眠時間の確保、過度な飲酒や喫煙は控え、ストレスを溜め込まないようにスポーツや趣味など自分がリフレッシュできる時間を作るなどすることでAGAの進行を食い止めることができます。
頭皮のマッサージ
頭皮のマッサージは血行促進効果がありますので頭皮環境が良くなります。
あまりやりすぎると逆に頭皮環境が悪化する可能性もあるので適度に行ってください。
入浴後など体が温まっているタイミングでするのがお勧めです。
まとめ
今回はM字はげについて、詳しく紹介してきましたがいかがだったでしょうか？
この記事で紹介させて頂いた内容は様々ある治療方法のほんの一部です。
もっと詳しく知りたい方や自分での判断が難しい方は、一人で悩まずに、まずはAGA治療専門のクリニックなどで医師に相談してみることをお勧めします。