RSウイルスの検査|検査を受けるタイミングや検査方法

RSウイルスとは?

RSウイルスは1年中感染する可能性のあるウイルスで、1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子供が一度は感染を経験します。病気にかかりにくいといわれる生後6ヶ月未満の赤ちゃんでも感染するほど感染力が強いことが特徴です。

RSウイルスは喉、気管、気管支、肺など呼吸器に感染するため、感染初期は鼻水や発熱、咳などの症状が現れ、症状がひどくなると呼吸困難に陥る可能性もある病気です。

RSウイルスの検査を受けるタイミングは?

2歳以上の子供は感染したとしても重症化することはほとんどない病気です。しかし、RSウイルスに初めて感染した乳幼児の約20〜40%には肺炎などの症状が現れ、0.5〜2%程度は入院が必要なほど重症化する可能性があるので、1歳までで特に初めてRSウイルスに感染した疑いがある場合は、検査が行われます。

RSウイルスの検査方法は?

インフルエンザ検査のように、鼻に綿棒を挿入して鼻の中の組織を採取します。採取した組織を検査キットで検査することで10分程度で検査結果がわかるため、病院では一般的に行われています。

検査を受けるには通常病院へ行く必要がありますが、往診を利用することで自宅で検査を行うこともできます。

RSウイルスの検査費用は?

RSウイルスの検査を受ける場合は、基本的に実費負担です。しかし、下記の条件に1つでも当てはまり、RSウイルス感染が疑われる場合は保険が適用されます。
● 入院中
● 1歳未満
● パリビズマブ製剤(シナジス)を使用している乳幼児

保険適用されない場合の費用は2,000〜5,000円程度、保険適用される場合は数百〜2,000円程度でRSウイルスの検査を受けることができます。

RSウイルスのホームケアは?

RSウイルスには特効薬がなく対症療法をメインに行い、咳などの症状がひどい場合は医師に処方された気管支拡張剤を服用します。まれに呼吸困難な状況や脱水症状が起きた場合は入院する必要あるので注意が必要です。薬の服用以外のホームケアは次のようなことを行いましょう。

こまめに水分補給を行う

発熱して汗をかきやすい場合は脱水症状を防ぐために、特にこまめに水分補給を行いましょう。

飲み物は飲めるもので構いませんが塩分と水分を同時に摂取することができる経口補水液などがおすすめです。

喉の潤いを保つ

喉が乾燥すると咳がでやすくなるので、喉の潤いは保つことが大切です。

特に冬は乾燥しやすいので、加湿器や濡れタオルを吊るすなどして部屋の湿度を保つようにしましょう。外出時にはマスクをすることで、喉の乾燥を防ぐことができます。

安静にする

発熱などの症状が出ている場合は、静かな部屋で横になり安静にするようにします。

横になることで咳が出る場合はまくらや丸めた毛布にもたれかかるなどすると良いでしょう。

体をきれいにする

発熱してかいた汗はそのままだと体温の調節が難しくなるので、こまめに汗を拭いてあげると良いでしょう。

RSウイルスの感染経路は?

主に咳やくしゃみが原因の飛沫感染や飛沫を触ることが原因の接触感染が原因です。

RSウイルスの予防法は?

手洗いうがいを徹底する

手洗いうがいを徹底することで、ウイルスが口に入ることを防ぎましょう。外出時にマスクを使用することも効果的ですよ。

消毒する

おもちゃやドアノブ、床など赤ちゃんが頻繁に触れる可能性のある部分を定期的にアルコールで消毒することも予防する上で効果的です。