蓄膿症とは|原因や症状、検査、治療法

蓄膿症とは?

別名「慢性副鼻腔炎」とも呼ばれ鼻腔のそばにある副鼻腔という空洞に、ウイルスや細菌が感染して、慢性的に副鼻腔に炎症が生じている状態です。

感染の主な原因は風邪や鼻炎が悪化して副鼻腔まで炎症が広がることですが、その他にも咽頭炎や扁桃炎、虫歯などの炎症が広がることで発症することもあります。

蓄膿症で現れる症状は?

蓄膿症になっている場合は次のような症状が現れるので、次のような症状が見られる場合は一度かかりつけの病院を受診してください。

● 粘り気のある黄色の鼻水が出る
● 慢性的に鼻が詰まっている
● 目頭のあたりが痛い
● 頬が痛む
● 咳や黄色い痰がでる
● 口や鼻から悪臭がする

アレルギー性鼻炎の場合も慢性的に鼻水が出ますが、蓄膿症との黄色のネバネバした鼻水とは異なり無色透明の鼻水がでるという違いがあります。

蓄膿症の検査方法は?

鼻詰まりや慢性的な黄色い鼻水が出ていないかという症状の確認や、レントゲン検査や内視鏡検査を行い、副鼻腔内に液体が溜まっていないかを確認して判断します。

蓄膿症の治療方法は?

感染の原因が細菌の場合は、3ヶ月程度を目安に抗菌薬を服用する治療を行い、症状がひどい場合は、溜まっている膿を直接吸引器で取り除き、副鼻腔内を洗浄することもあります。

長期間抗菌薬を服用しても症状が改善されない場合や、膿が溜まっている原因が鼻茸(副鼻腔にできるポリープ)や鼻の形の異常などの場合は、手術で膿を取り除きます。

蓄膿症の自宅でのケア方法は?

医師に処方された薬を服用しながら、自宅でもしっかりケアを行いましょう。

鼻水をこまめに取り除く

鼻水が出る場合はこまめに鼻をかみ、鼻水をこまめに取り除くようにしましょう。市販の鼻洗浄器や薄めの食塩水で鼻洗浄をすることも効果的です。

市販の点鼻薬には感染している細菌を死滅させる効果はなく、長期的に使用していると症状を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

栄養をしっかりと補給する

バランスの良い食事を摂ることで体の免疫力を高めることも大切です。特にタンパク質やビタミン類を摂取すると良いでしょう。

安静にする

しっかりと安静にして体を休めましょう。横になると鼻が詰まる場合は、クッションや布団にもたれかかるようにすると楽になります。

蓄膿症の予防方法は?

風邪や鼻炎をこじらせることで蓄膿症になることが多いため、外出時にはマスクを着用して人混みを避け、手洗い・うがいをこまめに行って予防しましょう。