ヒブ感染症とは|原因や症状、感染経路、検査、治療法

ヒブ感染症とは?

「ヒブ(Hib:ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)」というインフルエンザ菌に感染することで発症する感染症です。感染してもほとんど症状がないことが多いのですが、まれに重症化すると肺炎や敗血症、髄膜炎などの疾患を引き起こすことがあります。

インフルエンザ菌b型はインフルエンザウイルスとは全く異なります。ヒブ感染症は5歳以下の子供に多く発症し、特に乳幼児が発症した場合は重症化しやすいため、注意が必要です。

ヒブ感染症の感染経路は?

主に感染者がくしゃみや唾液の飛沫を直接吸い込むことで、感染が広がります。

ヒブ感染症で現れる症状は?

発熱や嘔吐、頭痛など風邪に似た症状が現れます。その後しばらくすると、次のような症状が現れることがあるため、その場合は一度病院を受診しましょう。

● ぐったりする
● けいれんする
● 呼びかけても意識がない

ヒブ感染症の検査方法は?

まずは血液検査を行います。血液検査でも感染が判断できないときは、脳脊髄液、胸水などからインフルエンザ菌が含まれていないかどうか検査を行います。

ヒブ感染症の治療方法

抗菌薬や抗生物質を使用して治療を行いますが、抗菌薬や抗生物質が効かない「耐性菌」の場合は、治療が困難なことがあります。

ヒブ感染症の予防方法は?

厚生労働省によると、ヒブワクチンの予防接種を受けている場合は、肺炎や敗血症、髄膜炎などの重篤な疾患を引き起こすリスクを95%以上減らすことができるといわれています。

ヒブワクチンは定期接種するように定められているため、生後2ヶ月〜5歳までの間に4回は無償で受けることができますので必ず受けましょう。

ヒブ感染症は飛沫感染によって感染が広がるため、外出から帰ってきたときには手洗い・うがいを行うようにしましょう。