HPVワクチンとは|接種時期や回数、効果、副反応

HPVワクチンとは?

HPVワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染と、感染した場合に重症化することを予防することが可能です。ワクチン接種を3回行うことで子宮頸がんの発生を95%以上防ぐことが可能です。

HPVワクチンには子宮頸がんの主な原因となる2種類のウイルスの感染を予防する2価ワクチン(サーバリックス)と、それに加えて尖圭コンジローマの原因となるウイルスにも対応する4価ワクチン(ガーダジル)の2種類があり、どちらを接種するかは医師との相談になります。

HPVとは?

主に性行為によってHPVに感染し、子宮頸がんや、中咽頭がん、肛門がん、膣がん、外陰がん、陰茎がん、尖圭コンジローマなどが発生する可能性があります。

接種の費用(定期/任意)は?

ワクチンは「定期接種」に定められており、各自治体が費用を負担しているので、12歳〜満17歳未満までの間に3回(2価・4価ともに)であれば無料で接種することが可能です。

もし上記期間以外に接種する場合は、「任意接種」として費用を自己負担する必要がありますが、約15,000円程度で接種できます。

接種時期・回数は?

HPVワクチンは合計で3回接種する必要があり、それぞれのワクチンの標準的なスケジュールは以下のとおりです。

2価ワクチン(サーバリックス)の場合

● 1回目:12〜13歳(中学1年生)
● 2回目:初回から1ヶ月以上あけて
● 3回目:初回から6ヶ月以上、かつ2回目から2ヶ月半以上あけて

4価ワクチン(ガーダジル)の場合

● 1回目:12〜13歳(中学1年生)
● 2回目:初回から2ヶ月以上あけて
● 3回目:初回から6ヶ月以上あけて

お子様の状態によって受けることができるタイミングが異なるので、年齢が近くなったら一度かかりつけの医師と相談するようにしましょう。

副反応・注意点は?

副反応

HPVワクチンの副反応はワクチンの種類によって違いがありますが、主に次のとおりです。
● 接種した部位の腫れ
● 頭痛や発熱

まれに次のような症状が認められることがあるため、ワクチンを打つかどうかの判断はかかりつけの医師とよく相談した上で決めましょう。
● 呼吸困難などのアナフィラキシー
● ギラン・バレー症候群
● 急性潜在性脊髄症
● 複合性局所疼痛症候群

その他にも接種後に気になる症状があらわれた場合、念のため接種をした病院に連絡して相談しましょう。

注意点

接種日に37.5℃以上の「明らかな発熱」がある場合はワクチンを接種することはできません。

また過去に予防接種を受けた後2日以内に発熱や全身性発疹などのアレルギーを疑う症状が現れた事がある人、けいれんの既往歴がある人は接種前にかかりつけ医に相談する必要があります。

その他にも何かわからないことがあれば、かかりつけの病院に相談するようにしましょう。