生ワクチンと不活化ワクチンの違いとは?

生ワクチンとは?

生ワクチンとは、病気の原因となる細菌やウイルスが生きた状態で毒性を弱めて作ったワクチンのことです。毒性の弱まっている細菌やウイルスを体内で退治することで免疫を獲得します。

細菌やウイルスを殺すことにより、不活化ワクチンと比べて強い免疫を獲得できるというメリットがありますが、十分な免疫を獲得するまでに約1ヶ月程度の期間が必要なのと他の生ワクチンを使った予防接種を受ける場合は27日以上の期間を空けることが必要です。

また、細菌やウイルスの毒性が少し残っているため、不活化ワクチンよりも副作用が出やすいという特徴があります。

生ワクチン一覧

● ロタウイルス
● BCG
● MR
● 水痘
● おたふくかぜ

不活化ワクチンとは?

不活化ワクチンは、病気の原因となる細菌やウイルスの毒性を完全になくし、免疫を作るのに必要な成分だけを残したワクチンです。

ワクチン中には細菌やウイルスの毒性が残っていないため、重篤な副反応はできにくく、6日程度の間隔をあけることで次の予防接種を受けることが可能ですが、生ワクチンとくらべて免疫を獲得しにくいため、予防接種を複数回受けることで免疫を強化する必要があります。

その他にも細菌やウイルスの毒素の毒性をなくしたトキソイドと呼ばれるワクチンがありますが、不活化ワクチンと同様に免疫を獲得するためにも複数回接種する必要があります。

不活化ワクチン一覧

● B型肝炎
● ヒブ
● 小児用肺炎球菌
● 二種混合
● 四種混合
● 三種混合
● ポリオ
● 日本脳炎
● HPV
● インフルエンザ

ワクチンの同時接種について

ワクチンを接種してから別のワクチンを接種するためには、間隔を開ける必要があるため、計画的に接種することで効果的に免疫を獲得できます。

生後2ヶ月

● B型肝炎ワクチン (1回目)
● ロタウイルス(1価・5価) (1回目)
● ヒブワクチン (1回目)
● 小児用肺炎球菌ワクチン (1回目)

生後3ヶ月

● B型肝炎ワクチン (2回目)
● ロタウイルス(1価・5価) (2回目)
● ヒブワクチン (2回目)
● 小児用肺炎球菌ワクチン (2回目)
● 四種混合ワクチン (1回目)

生後4ヶ月

● ロタウイルス(5価) (3回目)
● ヒブワクチン (3回目)
● 小児用肺炎球菌ワクチン (3回目)
● 四種混合ワクチン (2回目)

生後5ヶ月

● 四種混合ワクチン (3回目)
● BCG

1歳

● ヒブワクチン (4回目)
● 小児用肺炎球菌ワクチン (4回目)
● 四種混合ワクチン (4回目)
● MRワクチン (1回目)
● 水痘ワクチン (1回目)
● おたふくかぜワクチン (1回目)