赤ちゃんのインフルエンザ予防接種|接種時期や回数、副反応

インフルエンザの予防接種とは?

インフルエンザワクチンを接種することによって、インフルエンザウイルス感染による、インフルエンザの発症や重症化を予防したりすることが可能です。

国内の報告によると、ワクチンの接種により、A型の約60%、B型の約40%を予防でき、子供の入院はA型で約50%、B型で約30%減らすことができるといわれています。

赤ちゃんにインフルエンザ予防接種は必要?

赤ちゃんにインフルエンザの予防接種を受けさせるかどうかには、様々な意見があります。インフルエンザの予防接種は定期予防接種ではなく任意予防接種なので、各家庭の事情や考えに応じて接種するかどうかを決めるといいでしょう。

次のような場合には、赤ちゃんにインフルエンザ予防接種を受けさせるケースが多いようです。
● 赤ちゃんが保育所などに通って集団生活をしている
● 兄や姉(上の子供)からの感染が気になる
● パパやママが医療関係の仕事、多くの人と接する仕事をしている
● 家族に障害や病気を持っている人がいる
● 同居者に高齢者がいる

基本的にインフルエンザは5〜7日程度の療養で自然と治るため、上記に当てはまらず赤ちゃんの感染の可能性が低いのであれば、普段の生活習慣で予防するのも一つの方法といえます。

赤ちゃん本人と同居する家族の手洗い・うがいを徹底したり、部屋の換気や加湿をすることで、感染を予防することができます。

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種の時期や回数は?

赤ちゃんがインフルエンザ予防接種を受ける場合、ママの免疫が切れる生後6ヶ月以降から可能です。例年、多くの病院では10月前半から接種がスタートするので、インフルエンザ予防接種を希望するときには、かかりつけの小児科医に接種時期を確認しましょう。

インフルエンザの予防接種は、年齢によって接種する回数が決まっています。13歳未満は2回接種で、1回目から約2〜4週間あけて2回目の接種を行うのが理想です。特に赤ちゃんは免疫力が低いので、2回接種でのブースター効果によって予防効果を高めます。

● 生後6ヶ月以上3歳未満:1回0.25mLで2回接種
● 3歳以上13歳未満:1回0.5mLで2回接種
● 13歳以上:1回0.5mLで1回接種

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種の副反応や注意点は?

副反応

インフルエンザワクチンを接種すると次の副作用が現れることがあります。これは、赤ちゃんに限らず子供や大人にも起こり、通常は2〜3日で治ります。

● 接種した部位の腫れ、痛み、赤み
● 発熱、頭痛、寒気、倦怠感
しかし、まれにアレルギーによるショック症状が出ることもあるため、接種後30分程度は病院内や近い場所で安静にして、赤ちゃんの体に異変がないかチェックするようにしましょう。

注意点

インフルエンザのワクチン用ウイルスは鶏卵で培養されているため、卵アレルギーがある赤ちゃんは呼吸困難やじんましんなどのアレルギー症状を引き起こすリスクがあります。赤ちゃんに卵アレルギーがある場合は、接種前に医師に相談してみてください。

日本で製造されるワクチンの卵白含有量は、0.01g程度でごくわずかです。市販の卵ボーロを1粒ほど食べさせて反応がなければ、基本的には支障ないと考えられています。

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種の費用は?

インフルエンザ予防接種は任意接種であるため保険の適用外となり、1回2,000〜3,000円ほどかかるのが一般的です。病院や小児科によっても費用は異なるので、接種前に確認しておくといいでしょう。