インフルエンザによる吐き気|原因や病院を受診する目安

インフルエンザとは?

インフルエンザはインフルエンザウイルスの感染による感染症で、毎年12月~翌3月にかけて流行します。1〜3日間程度の潜伏期間を経て発症し、38度以上の発熱と共に、頭痛や関節痛、倦怠感などの症状が急に現れます。さらに、のどの痛みや鼻水、咳といった症状が続きます。

通常は1週間ほどで治りますが、子供の場合は、熱性けいれんや中耳炎、肺炎、気管支喘息を併発したり、まれに神経症状を伴うインフルエンザ脳症に進行したりすることもあります。

インフルエンザによる嘔吐とは?

インフルエンザの主な症状は、発熱と呼吸器系に関係するものですが、嘔吐や吐き気、下痢といった消化器系の症状がみられることもあります。

嘔吐や吐き気は、発熱と同じ時期に起こることもあれば、熱が下がった後に起こることもあります。

インフルエンザの嘔吐の原因は?

インフルエンザで嘔吐をする原因は、インフルエンザの症状の一つである場合と、抗インフルエンザウイルス薬の副作用の場合とがあります。

抗インフルエンザウイルス薬は病院で処方される治療薬で、発症から48時間以内に使用を開始することで、発熱の期間を短くしたりウイルスの排出量を減らしたりする効果が期待できます。

いくつかの種類がありますが、タミフル、イナビル、リレンザといった抗インフルエンザウイルス薬を使用すると、副作用として嘔吐や吐き気の症状が現れることがあり、治療薬の副作用として嘔吐や吐き気の症状が出る確率は、それぞれ以下の通りです。
● タミフル:嘔吐 0.12%、吐き気 0.28%
● イナビル:嘔吐・吐き気 0.1%以上
● リレンザ:嘔吐・吐き気 0.1~1%

また、インフルエンザの予防接種を受けたときも、副作用としても嘔吐の症状が出ることがあります。

インフルエンザの嘔吐で病院を受診する目安は?

しばらく様子を見る

前述の通り、インフルエンザによる嘔吐や吐き気は発熱している間か解熱後に起こることがほとんどです。インフルエンザの初期症状の段階で病院を受診して適切な診断と治療を受けていて、軽度の嘔吐であれば、そのまましばらく様子を見ましょう。

すぐに病院へ行く

インフルエンザによる嘔吐で脱水症状を起こしている場合や何度も嘔吐するときは、病院を受診してください。自己判断で市販の吐き気止めを使用するのは控えましょう。

発熱と同時期に嘔吐の症状が出て、冬に流行しやすい病気として、「ロタウイルス感染症」や「ノロウイルス感染症」もあります。

インフルエンザと症状や流行する時期が似ているため、インフルエンザの診断を受けていなくて熱と嘔吐の症状がみられたら、早めに病院を受診し検査を受けましょう。

また、後述の「インフルエンザ脳症」が疑われる症状があるときは、すぐに病院を受診するか、症状によっては救急車を呼んでください。

インフルエンザで嘔吐が続くとき考えられる原因の病気は?

インフルエンザで嘔吐をしても多くの場合は他の症状と共に自然に治っていきますが、嘔吐が繰り返し起こる場合は、「インフルエンザ脳症」という合併症の可能性があります。インフルエンザ脳症を発症すると重度の後遺症が残ることがあるため、以下のような症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば救急病院を受診するようにしましょう。

● 嘔吐を繰り返す
● 眠ってばかりいる
● 幻覚や幻聴がある
● 突然意味不明のことをしゃべり始める
● 立てない、手に力が入らない

また、以下のような場合はすぐに救急車を呼んでください。

● 呼びかけに応じない
● けいれんがある

インフルエンザで高熱でうなされて上記のような行動を起こすこともあるため自己判断が難しいですが、嘔吐の症状が出ているかどうかが一つの判断基準になるといえます。