マイコプラズマ感染症で息苦しい|原因と症状、病院へ行く目安

マイコプラズマ感染症で病院を受診する目安は?

診療時間内に病院を受診する

熱が長期間続き、息苦しく咳が徐々にひどくなっている場合は、マイコプラズマ肺炎の可能性があるため、一度日中に病院を受診するようにしましょう。

すぐに病院を受診する

以下のような症状があるときは、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用するとよいでしょう。

●呼吸が苦しそうで、顔色が悪い
●咳が激しく、眠ることができない
●ぐったりしている

マイコプラズマ肺炎とは?

細菌とウイルスの中間のような性質をもつ「マイコプラズマ」という病原微生物が肺に感染し、炎症を起こすのがマイコプラズマ肺炎です。

マイコプラズマ肺炎患者のおよそ80%が14歳以下で、なかでも3〜7歳の子どもがかかりやすいとされています。だいたい4〜5年周期で流行するものの1年を通じて感染は見られ、とくに冬季に感染者数が増加しやすい傾向にあります。

肺炎に至る前に回復するケースがほとんどですが、肺炎になると症状が長引いたり重症化することもあります。発症後は早く治療を受けることが大切です。

マイコプラズマの感染経路

マイコプラズマに感染している人の咳やくしゃみなどから飛沫感染したり、マイコプラズマが付着した手で口や鼻に触れて感染する接触感染があります。幼稚園・保育園や学校など、集団生活する場所で感染しやすいのが特徴です。

マイコプラズマ感染症の症状

感染すると、2〜3週間の潜伏期間を経て気管支炎を発症します。最初に発熱、頭痛、全身のだるさなどが現れ、数日遅れて咳が出始め、熱が下がったあとも数週間にわたって続きます。急性期には、呼吸時にぜんそくのような「ゼーゼーヒューヒュー」という音がします。

また、鼻水やくしゃみ、耳痛、嘔吐や下痢、そして発疹などの皮膚症状が起きることもあります。

症状が重くなると息苦しさや合併症も

咳が1週間ほど続く場合は、まれに中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎などを併発することもあるため、必ず病院を受診するようにしてください。

軽症の場合は息苦しさを感じることはほとんどありませんが、症状が進み肺炎を起こして炎症が肺に広がると、呼吸が困難になることがあります。また、マイコプラズマ肺炎の影響が心臓に及んで息苦しさを感じる場合もあります。