子供の気管支炎|症状や検査、治療方法

気管支炎とは?

気管支炎とは喉と肺をつなぐ気管(気管支)の粘膜に炎症が起きている病気で、インフルエンザなどのウイルスや肺炎球菌などの細菌に感染することにより炎症が生じます。

子供の気管支炎で現れる症状は?

気管支炎は激しい痰と咳が出るのが特徴です。気管支炎が発症すると初期は「コンコン」という乾いた咳がでますが、次第に「ゴホゴホ」と痰の絡んだ湿った咳へと変化します。

咳や痰以外に発熱が数日続くのが一般的で、頭痛や喉の痛み、胸が痛むというような様々な症状が出ることもあります。

子供の気管支炎で病院に行くタイミングは?

気管支炎は症状が悪化すると呼吸困難に陥ることもあるため、次のような症状がみらる場合はすぐに救急病院や往診を利用しましょう。

● 呼吸が小刻みに、徐々に早くなっている
● 肩で息をしていて、顔が青白い
● 小鼻をピクピクさせて、あえぐような呼吸をしている
● 夜中に咳が出て寝ることができない

上記の症状に当てはまらない場合でも1週間程度咳が続いている場合は、一度病院を受診して検査してもらうようにしてください。

子供の気管支炎の検査方法

気管支炎は咳や痰、発熱などの状態と、聴診や胸部のレントゲン検査などを踏まえて総合的に診断を行います。治療法を決めるために、感染しているウイルスや細菌の種類を特定するために細菌検査や痰の検査を行うこともあります。

子供の気管支炎の治療方法

ウイルスの感染が原因で気管支炎が生じている場合は、現れている症状に合わせて、咳を止める薬や痰を取り除く薬、気管支を広げて呼吸をしやすくする薬などが処方されます。

一方で、細菌の感染が原因で気管支炎が生じている場合は、1週間程度抗菌薬を服用することで症状が収まります。

気管支炎の症状が悪化すると、肺まで炎症が広がることがあるので適切に治療をおこなうことが大切です。

子供の気管支炎の自宅でのケア方法

病院で処方された薬を使いながら自宅では次のようなケアを行いましょう。

横になり安静にする

咳が続くと体力の消耗が激しいため、静かな部屋で横たわり安静にするようにします。横たわることで咳が出る場合は、クッションや布団を丸めたものにもたれかかりましょう。

咳が出ている場合は、咳を落ち着かせるために軽く背中を叩いてあげると良いでしょう。

水分補給をこまめに行う

発熱している場合は体から水分を失いやすいので、こまめに水分を補給することで脱水症状を予防しましょう。

飲み物は刺激の強い炭酸や冷たい飲み物ではなく、できれば水分と塩分を補給することのできる経口補水液を常温で飲むようにしましょう。
こまめに水分を補給することで、痰が切れやすく喉から痰を出しやすくなるというメリットもあります。

体をきれいにする

発熱している場合は汗をかきやすいので、こまめに汗を拭くようにしましょう。入浴しても構いませんが、体が温まりすぎると咳が出ることもあるので注意が必要です。

汗をかいている時は口の中が乾燥しやすく、炎症を起こしやすい状態なので、食事の後は口の中もきれいにしましょう。

子供の気管支炎の予防方法

気管支炎がひどくなると、夜中に咳が出て眠れなくなる場合もあります。そのため普段から風邪やウイルスに感染しないように、手洗いうがいをきちんと行うことが予防の上で大切です。

外出時にすぐに手が洗えない場合はアルコールでの手指消毒でも構いません。外出する際はマスクを使用することで感染を予防できます。

特に子供は大人と比べて免疫力が低く、保育園や幼稚園、小学校で風邪をもらうことが多いため、日頃から感染予防を意識して健康な毎日を過ごしましょう。