てんかんとは|子供に起きやすい小児てんかんの症状や原因、診断方法

てんかんとは?

てんかんとは、年齢や性別、人種に関係なく発病する可能性がある病気で、意識障害やけいれんを繰り返し生じ、「脳の慢性疾患」と呼ばれます。

小児てんかんとは?

小児てんかんとは、子供が意識障害やけいれんを繰り返す状態で、脳の神経細胞が過剰に活動することで生じると考えられています。

小児てんかんは100〜150人に1人の割合で発生しており、小児てんかんのうち、生まれてから3年以内と学童期に発症することが多く、約9割は20歳までに発症します。

小児てんかんの症状は?

発熱後に生じる「熱性けいれん」と症状は似ていますが、基本的に熱性けいれんは生涯で一度しか生じません。一方で、小児てんかんは発熱に関わらずけいれんを繰り返し、脳のどの部分が過剰に活動するかによって現れる症状が異なります。

部分発作

体の一部分が反応する発作で、意識障害を伴わない「単純部分発作」と意識障害を伴う「複雑部分発作」に分類されます。

単純部分発作は症状によって以下の4タイプに分ける事ができます。

● 運動発作:けいれん、体のねじれなど
● 自律神経発作:異常発汗、皮膚の紅潮など
● 感覚発作:めまい、視覚の異常など
● 精神発作:記憶障害、幻覚の発生など

全身発作

脳全体が過剰に活動することで意識を失う発作で、以下のような4タイプに分かれます。

● 欠神発作:数秒〜10秒程度の意識を消失する
● 硬直間代発作:意識を失うとともに全身が硬直し、ガクガクとふるえる
● ミオクロニー発作:急に電気が流れたかのように、筋肉がビクンビクンと収縮する
● 脱力発作:全身の力が突然なくなり、崩れるように倒れる

小児てんかんの原因は?

てんかんは大きく分けると2つの原因に分かれます。

症候性てんかん

脳腫瘍や脳の外傷、脳炎、髄膜炎、新生児仮死、染色体異常などてんかんの原因が明らかになって起こるもの。

特発性てんかん

検査をしてもてんかんの原因が見当たらないもの。

小児てんかんの診断方法は?

てんかんを疑うような発作が子供に生じたら、慌てずに様子を見るようにしましょう。その際に発作の様子を動画で保存しておくと診断の助けになります。

病院を受診し、てんかんが生じたときの様子から小児てんかんが疑われる場合は、脳波を検査するために頭部のMRI検査や、血液検査、尿検査を行い、小児てんかんの診断を行います。

小児てんかんの治療法は?

小児てんかんは、抗てんかん薬を毎日服用することで、てんかんの発生を予防します。

てんかんは通常2〜5年程度は薬を服用する必要があります。薬をきちんと服用することで発作をコントロールできる病気ですが、薬を服用しても発作が治まらない場合は、薬の服用以外の外科的な治療を行う場合もあります。

小児てんかんの子供の生活上の注意点は?

てんかん発作を招く可能性があるもの

睡眠不足や過労、テレビゲームなどの強い光、発熱した際に第1世代の抗ヒスタミン薬を服用すること、などはてんかん発作を招く可能性があるので注意が必要です。

また、発熱自体がてんかん発作を引き起こす可能性もあります。

日常生活の注意点

水泳中や入浴中に万が一発作が生じた場合は溺れてしまう可能性があるので、学校の先生にはてんかん発作を引き起こす可能性があるという旨を事前に伝えるようにしましょう。自宅で入浴する際は、入浴しているということを把握しておくことが大切です。

また駅のホームの端を歩かないようにするなど、万が一てんかん発作が生じたときに危険な状態にならないように気をつけてあげてください。