ヒブ(hib)ワクチンとは|接種時期や回数、効果、副反応

ヒブワクチンとは?

ヒブワクチンを接種することで、ヒブ(hib:ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)というインフルエンザ菌への感染や、感染したときの重症化を予防することができます。

ヒブの感染者はほとんどが5歳未満の子供で、特に乳幼児は重症化しやすいのですが、ヒブワクチンの予防接種を受けておけば、細菌性髄膜炎などの重症感染症を95%以上も減らすことができるといわれています。

ヒブ感染症とは?

ヒブに感染して、血液中にまで感染が広がると発熱や嘔吐などを引き起こす細菌性髄膜炎や咽頭蓋炎、敗血症などの合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。

ヒブワクチンの予防接種の費用は?

ヒブワクチンは「定期接種」に定められており、各自治体が費用を負担しているので、生後2ヶ月〜満5歳までの間に4回であれば無料で接種することが可能です。

もし上記期間以外に接種する場合は、「任意接種」として費用を自己負担する必要がありますが、8,000円程度で接種できます。

ヒブワクチンの予防接種の時期・回数は?

ヒブワクチンは合計で4回接種する必要があり、標準的なスケジュールは以下のとおりです。

お子様の状態によって受けることができるタイミングが異なるので、年齢が近くなったら一度かかりつけの医師と相談しましょう。

● 1回目:生後2ヶ月〜7ヶ月未満
● 2回目:初回から4週間〜8週間あけて
● 3回目:2回目から4〜8週間あけて
● 4回目:3回目から7ヶ月以上あけて

ヒブワクチンの予防接種の副反応・注意点は?

副反応

ヒブワクチンは30年以上世界中で使われており、比較的安全性は高いとされていますが、たまに副反応として次の症状が出ることがあります。

● 接種箇所が赤く腫れて痛む
● 発熱

これら以外にも気になる症状が現れた場合は、医師に相談しましょう。

注意点

接種日に37.5度以上の「明らかな発熱」がある場合はワクチンを接種することはできません。

また過去に予防接種を受けた後2日以内に発熱や全身性発疹などのアレルギーを疑う症状が現れたことがある人、けいれんの既往歴がある人は接種前に医師に相談してください。