子供の急性胃腸炎で39度の発熱|病院へ行く目安や原因、対処法

病院へ行く目安

しばらく様子を見る

まずはお子さんの様子をしっかりとチェックしましょう。下痢や嘔吐以外に明らかな症状がないようなら、すぐに病院を受診する必要はないので、しばらく様子を見るようにします。

発熱をしていたとしても、元気があり水分補給ができているのであれば通常の診療時間を待って受診するようにしましょう。

すぐに病院へ行く

万が一次のような症状が見られるようなら、すぐに病院を受診するようにしましょう。夜間や休日であれば救急病院や往診サービスを利用してください。

● 嘔吐や下痢を繰り返す
● 血便が出ている
● 水分が取れておらず、おしっこも出ていない
● 38度以上の高熱が3日以上続く
● 呼びかけてもぐったりしている

特に3ヶ月未満の赤ちゃんが発熱している時はすぐに病院を受診してください。

子供が急性胃腸炎になった時の対処法は?

水分補給はこまめに行う

子供が胃腸炎になった時は、脱水症状を防ぐために普段よりもこまめに水分補給を行うようにしましょう。飲み物はできれば水分と塩分を同時に摂取することができる経口補水液がおすすめです。特に38度以上の高熱が出ている時は汗もたくさんかくので、こまめに水分補給を行いましょう。

ただし、嘔吐をした後30分程度は飲み物を飲むとかえって嘔吐してしまうことがあるので、吐いたあとは30分から1時間は何も飲ませないようにしましょう。

食事は無理に食べさせない

嘔吐や下痢の症状が落ち着き、食欲が戻るまでは無理に食事を摂る必要はありません。食欲が出てきたらうどんやお粥などの消化の良いものから食べ始めるようにしましょう。

体をきれいにする

下痢がついたままにしておくと、皮膚がかぶれる原因になるため、下痢をしたときはその都度、温めのお湯で洗い流してあげると良いでしょう。

感染を予防する

感染の原因である病気によっては嘔吐や下痢中にウイルスや細菌が含まれることがあります。感染拡大を防ぐためにも適切に次の処理を行うことが大切です。

吐物や汚物を処理する際には使い捨てのマスクや手袋を身につけ、飛沫はペーパータオルなど使い捨てできるもので拭き取り、飛沫が付着していた箇所をハイターなどの塩素系漂白剤を200ppmに薄めた消毒液でしっかりと拭き取るようにしましょう。

拭き取ったあとは吐物や汚物、使用した手袋をまとめてビニール袋へ入れて、密閉して捨てるようにして下さい。

考えられる原因の病気は?

子供の嘔吐や下痢は、細菌やウイルスに感染することによる急性胃腸炎が原因であることが多く、特にロタウイルスやノロウイルスなどのウイルスが身体の中に侵入することによることで感染します。

ノロウイルスは毎年11月ごろから冬にかけて、ロタウイルスは冬から4〜5月ごろまでが流行のピークです。

子供の胃腸炎の予防方法は?

下痢や嘔吐を繰り返しているときは、症状が治まるまで登園・登校ができないこともあるので日々、手洗いやうがい、食べ物を十分に加熱することで胃腸炎の感染予防をするとよいでしょう。