子供のたんこぶ|病院へ行く目安や、対処法、予防法

子どもにたんこぶができたときに病院へ行く目安は?

しばらく様子を見る

子どもが体をぶつけると、打った部位によってさまざまな影響が出ることがあります。たんこぶができてもすぐには症状が出にくいため、最低6〜12時間は自宅で安静にし、様子を見ましょう。

たんこぶ以外に目立った症状が見られなくても、2日程度は様子を見るようにして下さい。

すぐに病院へ行く

頭をぶつけたあとに以下のような症状が出たときは、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院を利用してください。

● 大人の親指以上の大きさのたんこぶができている
● 吐き気や嘔吐の症状が繰り返し現れる
● たんこぶから出血している
● 頭を打ってから泣くまで数十秒かかった

また様子を見ている時に次のような症状が現れた場合は、病院を受診するようにしてください。

● 頭痛が徐々にひどくなり、起きてはいられない状態
● フラフラしてまっすぐに歩けない
● 風邪の症状がないのに38度以上の熱が出ている
● 水分がとれない
● 2〜3回以上嘔吐する
●目が見えづらく、ものが二重に見える

危険性が高いので救急車を呼ぶ

以下の場合は、救急車を呼んでください。

● ぐったりとして意識が朦朧としている
● ぶつけたところがへこんでいる

子供が頭を打って、意識がない、もしくはけいれんを起こしているときには、迷わずに救急車を呼んで下さい。子供が呼吸をしていない場合は、救急車が到着するまでの間に心肺蘇生の一環として、口からの人工呼吸を行います。

救急車を呼ぶべきか判断がつかないときは、小児救急電話相談(#8000)に連絡しましょう。

子どもにたんこぶができたときは何科を受診する?

普段とあまり様子が変わりなく元気であれば、かかりつけの小児科を受診しましょう。

機嫌や体調が悪そうで、出血が止まらなかったり何度も吐いていたりと普段と変わった様子が見られるときは、場合によってはCTが撮影できる脳神経外科を受診したほうがいいことがあります。

症状をみても何科を受診したらいいか判断がつかないときは、小児救急電話相談(#8000)に連絡しましょう。

子どもにたんこぶができたときの対処法はどうする?

たんこぶは冷やす

子どもが頭をぶつけてたんこぶができている場合、たんこぶに外傷や出血がないことを確認し、タオルでくるんだ保冷剤などで20分程度、患部を冷やしましょう。

体を温めると血流が促進されてたんこぶが悪化する恐れがあるため、その日の入浴は短時間ですませましょう。

大きな声で泣いている時はあやして様子を見る

頭をぶつけて大声で泣いているようなら、あやして少し落ち着かせてあげましょう。少し時間が経ち、出血や嘔吐などの症状もないようなら、引き続き様子を見ましょう。

出血している時は止血して病院へ

患部を清潔なタオルやガーゼなどで上から圧迫止血して、脳神経外科のある病院を受診します。出血している箇所が砂や土で汚れているようなら、圧迫止血する前に水で洗って消毒するようにしましょう。

子どものたんこぶはどれくらいで治る?

一般的な硬いたんこぶは、約1〜2週間で治ります。柔らかいたんこぶは治るまで1ヶ月ほど時間がかかることもあります。

あまりにも治るまで時間がかかっているようであれば、念のためかかりつけの小児科を受診するようにしましょう。

子供が頭を打ってたんこぶができないようにするには?

家具の角にクッションテープを貼ったり、階段を勝手に上り下りしないように柵を設置しておいたり、ジョイントマットやラグの上で遊ばせたりすることで、万が一転んだり、頭をぶつけた時に子供の頭を守ることができますよ。