子どもの鼻づまりが治らない|病院へ行く目安や原因、対処法

子どもの鼻づまりが治らないときの病院へ行く目安は?

しばらく様子を見る

鼻づまりのほかに発熱や嘔吐、下痢などの症状が出ていない場合は様子を見ます。発熱があっても、食欲があり元気で睡眠に問題がないようなら、診療時間内に病院を受診しましょう。鼻づまりが2週間以上続いているようなら、治療をおすすめします。

すぐに病院へ行く

以下のような症状が出ている場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用してください。

● 鼻づまりがひどく呼吸が困難で、眠れない
● 何日も鼻水が止まらない
● 咳が止まらない
● 熱が38度以上あってぐったりしている
● 下痢や嘔吐が続き、水分を摂れていない

子どもの鼻づまりが治らないときの原因は?

子どもの鼻水がなかなか治まらないときは、慢性鼻炎によって鼻腔の粘膜が腫れていることが考えられます。日中は無意識に口呼吸できるので症状は軽く、睡眠中に症状が悪化する傾向があります。

子どもの鼻づまりが治らないときの症状は?

また長引く鼻づまりは、以下のような症状や病気とつながっている可能性もあります。

嗅覚障害

慢性鼻炎によって鼻腔の粘膜が広い範囲で腫れ、においの神経が分布する粘膜にまで腫れが及ぶと、そこに空気が入り込めなくなって嗅覚障害が起こります。

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎は、副鼻腔と呼ばれる顔の内側の空洞にウイルスや細菌が感染して炎症を起こし、黄色い膿が溜まる病気です。黄色い粘り気のある鼻水が出て、悪臭を伴うこともあります。

副鼻腔炎は基本的に自然治癒しません。頭や顔面の痛み、また吐き気などの症状も見られたら、早めに病院を受診しましょう。

ぜんそく

ぜんそく患者の70%がアレルギー性の慢性鼻炎を患っているといわれ、アレルギー性の慢性鼻炎の患者の30%がぜんそくを患っているといわれるほど、ぜんそくと慢性鼻炎は密接な関係があります。また、慢性副鼻腔炎を併発することもあります。

子どもの鼻づまりが治らないときの対処法

温めたタオルで鼻を温める

子供が鼻でまりしているときは、蒸しタオルで鼻を温めるのも効果的です。温める時はタオルの温度には注意して鼻の付け根に当てるようにしましょう。

上半身を高くして寝かせる・横向きに寝かせる

子供が寝ている時に鼻がつまって苦しそうな時は、クッションや毛布を頭から背中のあたりに敷いて、上体を少し起こしてあげると少し楽になりますよ。また鼻水が多く喉にたれてしまう時には、なるべく子どもを横向きに寝かせてあげると良いでしょう。

温かい飲み物を与える

温かい飲み物を飲む時に湯気を鼻から吸い込むと、鼻が通りやすくなり気管も広がり呼吸が楽になりますよ。

部屋を加湿する

乾燥した空気が刺激となり、鼻づまりや鼻水を引き起こすことがあります。加湿器を使ったり濡れタオルを部屋にかけることで、呼吸が楽になりますよ。