子供のお腹が痛いときに治す方法|病院へ行く目安や治療法、注意点

子供のお腹が痛いとき病院へ行く目安は?

しばらく様子を見る

子供がお腹を痛がっていても、顔色がよく食欲もあるようなら、しばらく様子を見ましょう。ただし数日経っても症状が改善しないときは、病院を受診してください。

すぐに病院へ行く

万が一、以下の症状が現れているときは、すぐに病院を受診するようにしましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診サービスを利用してくだい。

● 時間が経つにつれて、症状がどんどん悪化している
● ひどい痛みで激しく泣いている
● 下痢や嘔吐をしている
● 食欲がなく、元気がない
● 血便が出ている
● 顔色が青く、ぐったりしている

子供がお腹を痛がる原因は?

子供が腹痛を起こす原因は様々で、それぞれ症状も違います。

便秘

食物繊維が少ない食事が続く、水分不足、運動不足といったことがきっかけで、排便がスムーズにいかず便秘になることがあります。ガスが溜まってお腹がパンパンに張ることで、痛みを感じやすくなります。

ストレス

保育園や幼稚園、学校の生活や人間関係で強いストレスを感じていると、お腹が痛くなることがあります。

感染性胃腸炎

ウイルスや細菌に感染して腹痛が生じることがあります。腹痛だけでなく、嘔吐や下痢などの症状が見られます。

腸重積

生後3ヶ月〜2歳頃の乳幼児に発症しやすい病気で、腸の一部が腸の中に滑り込んでしまいます。周期的に激しい痛みが起こり、嘔吐や血便などの症状が現れることがあります。

虫垂炎

盲腸の先端にある虫垂という部位が炎症を起こす病気です。10〜30歳頃に発症することが多く、歩けないほどの激痛が起こります。

子供のお腹が痛いときに治す方法は?

痛みがそれほどひどくなく顔色がよく元気であれば、無理に飲ませる必要はありません。まずは以下のような方法で対処してみてください。

お腹を優しくさすってあげる

優しく「の」の字をかくようにお腹をさすってあげることで、痛みが和らぐことがあります。

こまめに水分を行う

腹痛のほかに嘔吐や下痢などの症状が出ている場合は、脱水症状を防ぐために水分補給をこまめに行うようにしてください。塩分と水分を補給することができる経口補水液もおすすめです。

安静にさせる

安静にして体を休めましょう。横になると吐き気がするときは、クッションなどで上体を起こしてあげると良いでしょう。

子供の腹痛の原因別の治し方は?

子供がお腹を痛がる原因が便秘またはストレスの場合は、それぞれ以下のような方法で治したり改善させたりすることができます。

便秘

規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。食物繊維を含む食材や野菜を多く取り入れたり、水分をしっかり摂ったりすることで、便秘が解消することもあります。

適度に運動をする、朝トイレに行く時間を作る、といったことも大切です。

ストレス

ストレスの原因と考えられるものをできるだけ取り除いてあげましょう。親子で話したりスキンシップしたりする時間をしっかりとることで、子供が嫌がったり辛かったりしているものを見つけられることもあります。

子供がお腹を痛がるとき自宅で治す際の注意点は?

子供の腹痛の原因を見つけるのは難しいこともあるため、治し方やケアに迷ったときは病院を受診しましょう。また、痛み止めを飲ませると症状の悪化につながることもあるため、自己判断で使うのは控えてください。

症状の悪化、ひどい痛み、嘔吐や下痢、血便などが見られたときは、すぐに病院を受診しましょう。