子供の顔に湿疹ができたときの病院へ行く目安は?
しばらく様子を見る
まず顔の湿疹以外にどんな症状が出ているのかをチェックしてください。湿疹以外に明らかな症状がない場合はしばらく様子を見ます。
夜間に湿疹とかゆみが出ている場合でも、睡眠に影響が出ていない場合は翌日の診察時間内に一度受診しましょう。
病院へ行く
以下のような場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用してください。
● 全身に湿疹が出ていて、かゆみで眠れない
● けいれんやよだれが止まらない
● 熱や咳が出ている
● ぐったりしている
● 呼吸困難な様子がでている
子供の顔に湿疹ができたときの対処法は?
かかない・こすらない
皮膚が傷つくことで傷口から細菌が感染し他の病気を引き起こす可能性や、皮膚に刺激を与えることで返ってかゆみが増すことがあります。
かゆみがある場合は掻かずに、保冷剤や冷やしたタオルで患部を冷やしましょう。
肌をきれいにする
湿疹ができているときは、汚れや余計な皮脂を落として、肌をきれいに保ちます。
刺激の少ない石鹸を十分に泡立てて優しく洗い、洗った後は刺激を与えないように、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
赤ちゃんの顔に湿疹が出た場合は、ぬるま湯で湿らせたガーゼなどでポンポンと軽く拭いてあげましょう。
肌を保湿する
肌が乾燥すると余分に皮脂が分泌されるので、肌をこめめに保湿することが大切です。
乾燥を伴う湿疹が見られた場合は1日2回保湿剤を塗るようにしましょう。加湿器や濡れタオルを使い部屋の乾燥を防ぐことも良いでしょう。
子供の顔に湿疹ができる原因は?
乳児湿疹
乳児期に生じる湿疹の総称で、主に皮脂が過剰に分泌されてできる乳児脂漏性湿疹が原因で、頭の生え際付近や皮脂の分泌が多い顔や胸などに起きます。
症状として主にフケやかさぶたができることがありますが、時間が経てば自然に治まります。
伝染性紅斑(りんご病)
ヒトパルボウイルスB19の感染で発症し、5〜9歳くらいの子供がかかりやすい病気です。
両側の頬に赤くかゆみのある発疹が現れ、発疹は次第に全身へと広がっていくことが特徴ですが、通常1週間程度で症状が治まります。
単純ヘルペス感染症
単純ヘルペスウイルスの感染で発症し、一度感染すると再発を繰り返す病気です。
湿疹ができた後に水ぶくれが生じ、発熱や倦怠感などの風邪に似た症状とリンパ節の腫れと痛みが特徴で、症状は2〜4週間程度で治まります。
麻疹(はしか)
麻疹ウイルスの感染で発症し、湿疹や発熱、咳等が長く続き、肺炎などの他の病気を引き起こす可能性があります。
最初の発熱が治まった約4日後に再度発熱と赤い湿疹が生じることが特徴です。治療は対症療法を行い、症状は1〜2週間程度で治まります。
アトピー性皮膚炎
アレルゲンが体内に入るとアレルギー反応が生じて皮膚の乾燥と痒みの強い湿疹が生じます。
子供の年齢によって発生する部位が異なりますが、顔周りや背中、首などの皮脂の分泌量が多い部位に発生することが特徴です。
アトピー性皮膚炎は慢性化することが多く、ステロイドを長期的間服用する必要があります。
子供の顔に湿疹ができる前の予防法は?
肌をきれいな状態に保つこと、そして、肌の保湿を行うことが湿疹予防に効果的です。湿疹ができた場合は、掻かずに保冷剤などで冷やしてかゆみを抑えましょう。