赤ちゃんの体温が低い|病院へ行く目安や原因、対処法

赤ちゃんの体温が低いのはどうして?

赤ちゃんは自律神経がまだ発達していないので、体温調節がうまくできません。そのため、気温が高いときや動き回った後は体温が上がりやすくなる一方で、外気が冷たかったり室内の温度が低かったりすると、一時的に体温が低くなることもあります。

赤ちゃんの低体温とは?

「低体温」とは、体温が36℃より低い状態をいいます。赤ちゃんの体温が低くなっても一時的で、しばらくして平熱に戻れば問題ありません。

しかし、低体温の状態が慢性的に続くと、免疫力が下がったり、体温を元に戻すために体の機能が働いて疲れてしまったりすることがあるので注意が必要です。

赤ちゃんの体温が低いときに病院へ行く目安は?

しばらく様子を見る

赤ちゃんが一時的に低体温の状態になっても、普段と変わらず元気で食欲があれば、おくるみを巻く、服を1枚多く着せるなどの対策を取りながらしばらく様子を見ましょう。

すぐに病院へ行く

以下のような症状がある場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。

● 体温が低い日が続いている
● 元気がない
● 食欲がない
● 四六時中グズっていて機嫌が悪い
また、体温の変化が大きく低体温か判断が難しいときも自己判断せず、病院を受診するようにしてください。

赤ちゃんの体温が低い原因は?

赤ちゃんの低体温が続く場合、以下のようなことが原因として考えられます。

● 扇風機やエアコンの風に直接当たっている
● 汗を拭かずに放置している
● 冷たい飲み物を多く飲ませている
● 生活リズムが乱れている

このような状態が続くと、赤ちゃんの体の熱が奪われたり内側から冷えてしまったりして、低体温となります。

まれに甲状腺機能低下症や敗血症などの感染症疾患が原因で低体温になることもありますが、そのような場合は低体温に加えて、呼吸数の増加や便秘、哺乳の低下といった症状も一緒に現れます。

赤ちゃんの体温が低いときの症状は?

赤ちゃんが低体温になると、いくつかの症状が現れることがあります。低体温が疑われるときは以下の症状が出ていないか確認してください。

母乳・ミルクを飲む量が減る

低体温になると体力を消耗するため、母乳やミルクを飲む力が弱まり、いつもよりも欲しがらない、飲む量が少ないといった症状が現れることがあります。

唇の血色が悪い

唇の血色が悪い場合も、低体温の可能性が考えられます。唇の赤みが薄かったり青白くなったりしていないか注意しましょう。また、顔色が悪くなるチアノーゼの症状が出ることもあります。

手足が慢性的に冷たい

赤ちゃんの手足は体温調節の役割をしているため、手足が冷たくなることがよくあります。しかし、手足が慢性的に冷たく、さらにお腹も冷たいときは、低体温になっている可能性が考えられます。

赤ちゃんの低体温の予防法は?

赤ちゃんの体温が低い状態を防ぐには、熱を奪う原因を取り除くことが大切です。以下の点に気をつけましょう。

● エアコンや扇風機の風を直接当てない
● 汗はこまめに拭きとる
● 家の中の冷たくなりやすい場所からなるべく遠ざける
● 冷たい飲み物や食べ物を与えすぎない

赤ちゃんが過ごしやすい環境を整えて、きちんと体温調節ができるようにサポートしてあげましょう。