子どもの溶連菌感染に気づかず放置してしまった|症状、病院へ行く目安、治療法

溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症とは、A群β溶血性連鎖球菌という細菌に感染して起こる感染症です。細菌が口から体内に侵入することで感染し、特に感染者の菌を含んだ飛沫や、飛沫が付着した食品を食べることによって感染します。

大人も感染しますが、5歳ぐらいをピークに4〜10歳頃の学童期の子どもに多く発症します。幼稚園や小学校など集団生活環境下で流行するのも特徴です。

溶連菌感染症の症状とは?

38度以上の発熱と喉の腫れと痛み、かゆみを伴う赤い発疹が全身に現れることや、舌の上面にイチゴのような真っ赤なブツブツができる”イチゴ舌”が溶連菌感染が疑われる特徴的症状です。

溶連菌感染症で病院へ行く目安

しばらく様子を見る

発熱やのどの腫れなど、初期症状は風邪と似ており、自然治癒をすることもありますが、治療をしないまま放置しておくと急性腎炎やアレルギー性紫斑病などの合併症を起こす可能性や、他人への感染リスクもあります。

幼稚園や学校などで溶連菌感染症が流行中に風邪の症状が見られるようなら、日中に迷わず病院を受診しましょう。

すぐに病院へ行く

以下のような症状が出ている場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院を利用するようにしましょう。

● 顔がむくんでいる
● 尿が出にくい
● 呼吸がしにくく、顔色が悪い
● 動悸や息切れがみられる

子どもの溶連菌感染症の検査方法は?

綿棒で喉の粘膜中の菌を採取して検査し、10分程度で結果が出る簡易検査キットや結果が出るまで数日かかる培養検査があります。

子どもの溶連菌感染症の治療法は?

溶連菌感染症は、抗生物質を1〜2日服用すると熱が下がり、1週間以内に喉の痛みは治まることがほとんどです。

ただし、症状が治まっても溶連菌はまだ体内にいる状態なので、自己判断で薬の服用を止めないことが大切です。処方された薬は必ず飲みきるようにしてください。