子供の耳垢|耳垢の取り方や耳鼻科へ行く目安、注意点

子供の耳垢は取った方がいい?

耳垢とは、耳の中の古い皮脂が剥がれ落ち、外部から入ったホコリなどと合わさってできたものです。耳垢は、耳の穴から鼓膜までの外耳道と呼ばれる場所の近くに溜まり、鼓膜を守る役割もしています。

耳の奥に耳垢があっても自然と外に出てくるので、耳垢を放っておいたからといって耳がふさがることは滅多にありません。また、耳垢は酸性のため、皮膚の表面を保護して耳を守る働きもあるため、子供の耳垢を取るための耳掃除は、月に2〜3回で十分だといわれています。

子供の耳垢を取る方法は?

子供の耳掃除をするときは、綿棒を使うのが一般的です。小さな子供は通常の綿棒では太すぎるため、ベビー綿棒を使うといいでしょう。

綿棒で耳垢を掻き出そうとすると、かえって奥に押し込んでしまうこともあるため、入浴後、耳が湿っている状態のときに、耳の入口付近を軽くぬぐう程度にしてください。

耳の入り口付近に大きな耳垢がある場合は、耳かき棒やピンセットを使ってそっと取ってもかまいませんが、耳の中を傷つけてしまう危険性があるため、無理に取るのはやめましょう。

子供の耳垢で耳鼻科へ行く目安は?

耳の奥の方に大きな塊の耳垢があるときは、自宅で取ろうとするとさらに奥に押し込んでしまうこともあるので、耳鼻科で取ってもらうようにしてください。

子供が耳掃除を嫌がる、外耳道が狭くて掃除をしにいといった場合も、耳鼻科を受診して取ってもらうといいでしょう。自宅で定期的に耳掃除ができていても、半年に1回ほどは耳鼻科で耳の状態を診てもらうと安心です。

また、子供の耳から、ぐじゅぐじゅした黄色い液体(耳だれ)が出てきている場合は、中耳炎や外耳炎の可能性があるため、すぐに耳鼻科を受診してください。

子供の耳垢を自宅で取るときのポイントは?

自宅で子供の耳垢を取るときは、下記のポイントに気をつけましょう。

膝枕ではなく、座った状態で

大人が膝枕をして子供を寝かせた状態で耳掃除をすると、取れた耳垢が鼓膜の方へと落ちてしまうことがあります。子供を床や椅子に座らせた状態で、横から耳掃除するのがおすすめです。

耳の中がよく見えないときは、耳たぶを少し引っ張り、懐中電灯やペンライトで耳の穴を照らすと取りやすくなります。

細めの綿棒を使う

子供の耳掃除に耳かきを使うと、皮膚を傷つけてしまうことがあります。細めの綿棒にベビーオイルをつけて行うといいでしょう。

1cm以上は入れない

耳の奥に綿棒を入れると、耳垢を押し込んでしまったり皮膚を傷つけたりする危険性があるため、耳の穴の入り口から1cm以上奥には入れないようにしてください。綿棒の先端の綿が巻かれている部分が約1cmなので、目安にしましょう。

子供の耳垢を取るときの注意点

子供の耳掃除を頻繁にしすぎると、耳の中が傷ついて中耳炎や外耳炎を引き起こすこともあるので気をつけましょう。

また、耳垢を取っている間は、兄弟姉妹がぶつかってきたり子供が動いたりしないように注意してください。