第3回:インフルエンザ

第3回目のコラムのテーマは、“インフルエンザ”です。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。非常に感染力が強く、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が広がります。

インフルエンザにかかってしまったら?

インフルエンザの症状は、高熱、頭痛、鼻水、のどの痛みなどの、風邪のような症状で始まります。さらには、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などが強く現れます。このような症状が現れたら、かかりつけの医療機関へ行き、できるだけ早く診断を受けて治療を開始することが大切です。早い時期に、タミフル、リレンザ、リレンザ等の抗ウイルス薬を服用すると、体内のインフルエンザウイルス量が減り、症状が軽くなりますので、十分な静養を取り、インフルエンザを克服しましょう。また、マスクを着用して、周囲にウイルスをまき散らさないように心掛けましょう。

インフルエンザの予防方法

インフルエンザウイルスは、鼻とのどの間(上咽頭)の粘膜で増えるので、感染者の鼻水・くしゃみに出てきます。そのため、鼻をかんだ手には、ティッシュペーパーを通してウイルスが付着したり、くしゃみでウイルスが周囲に飛散します。飛散してウイルスに触れたり、患者の手に付いたウイルスに触れた手で、口や鼻に触れてインフルエンザに感染します。外出後は、必ず手洗いをして、ウイルスを自分の中に取り込まないようにしましょう。

インフルエンザが流行する年末年始には、忘年会や新年会など、疲れや寝不足、飲み過ぎなどの機会が増えます。健康管理に気をつけ、体力を落とさないようにして、インフルエンザウイルスに負けないように心がけましょう。

※ インフルエンザワクチンについて

インフルエンザに罹りにくくするとともに、罹患した場合には重篤な症状にならないように予防する最も有効な方法です。高齢者や免疫力の低下している人では、ウイルスに感染すると重症肺炎などの重篤な合併症が引き起こされるので、同居や介護をしている人にとっても重要です。ワクチンは接種してから2週間ほどで効果がみられるので、流行が始まる前の接種を推奨しています。