第4回:花粉症

毎年2月ごろからはスギ花粉、続いて春先からはヒノキの花粉が飛び始めます。すでに花粉症にかかっている人にとっては、とてもつらい季節です。また、今までは花粉症と関係なかった人でも、ある年から急に症状が出ることがあるので、注意が必要です。今回のコラムのテーマは“花粉症”です。

花粉症とは

花粉症とは、花粉によって引き起こされるアレルギー性疾疾患で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの特徴があります。原因となる花粉が飛散する時期にだけ症状が現れるため、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。症状の好発時期により通年性と季節性に分けられますが、季節性の大部分は花粉が原因であり、花粉症と呼ばれています。日本の花粉症患者さんの約80%はスギ花粉が原因で発症しているといわれています。スギ以外にもヒノキ・シラカバ・ハンノキ・ケヤキ・コナラなどの樹木、またカモガヤ・ブタクサ・ヨモギなどの草花の花粉も、花粉症を起こすことが知られています。

花粉症の症状

くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが、花粉症の4大症状と呼ばれています。それ以外にも、のどの異物感やかゆみ、流涙(なみだめ)、頭痛、皮膚の炎症などの症状があります。

花粉症の診断

症状、経過、血液検査のIgE抗体量(スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ)などから診断します。

花粉症の治療

薬物療法が中心になります。花粉症の治療は、症状が現れることを防ぐ初期の薬物療法と症状が現れた後の薬物療法があります。
一種類の薬で効果が不十分であれば、他の薬を併用し、効果の強い薬に変更します。薬の効果は個人差がかなりありますので、自分に合う薬を調節します。眠気が少なく、1日1回の内服でコントロールできる内服薬もありますので、状況や好みに合わせて薬を選択します。なお、薬で眠くなった場合は、車の運転は避けることが必要です。花粉症は、症状が消失しても、薬を使用しなくなると再発することもありますので、花粉の飛散が終わるまで治療を続けることが重要になります。

また、当院では現在認められている唯一の根治療法である舌下免疫療法(減感作療法)を行っております。花粉に対する免疫反応を変化させていくために、花粉の飛散時期以外も含めて、少なくとも2~3年以上治療を続けていく必要があります。重い症状に苦しんでおられる方で、治療に興味のある方は、どうぞ当科にご相談ください。

花粉症の予防

アレルギーの原因となる物質=アレルゲンを回避することが重要です。

1.自宅

花粉は気温の高い午後に多く飛びますので、掃除や洗濯はなるべく午前中に済ませましょう。掃除機をマメにかけて、ふとんは外に干さずに、花粉が室内に入るのを防ぎましょう。

2.外出時

マスクやゴーグルなどを着用しましょう。湿らせたガーゼをマスクにはさむことで花粉防止効果は上がります。なお、湿らせたガーゼは鼻に適度な湿気を与え、粘膜を守ることにもなります。

3.帰宅後は

家に入る前に、衣服についた花粉を払い落としましょう。目を洗う、うがい、鼻をかんで、目、鼻、のどの花粉を少なくしましょう。

花粉症は早めの対策が重要です。あなたにあった花粉症対策を始めましょう。