子どもがロタウイルスに感染した時に登園はいつからできる?

子どもがロタウイルスに感染。登園はいつからできる?

厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、ロタウイルスの感染症については出席停止期間が定められていません。

嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれている場合は登園を開始しても良いでしょう。

保育園を休む期間の目安は?

嘔吐、下痢症状がある場合は保育園を休ませましょう。合併症を起こしていなければ、3〜5日程度で症状が治まります。

嘔吐や下痢、発熱の症状がなくなり、元気に食事を摂れるようになっていれば登園してもかまいません。

登園に際しての注意点

ロタウイルス感染症は、嘔吐や下痢などの症状が治まったあとも、10日前後は便とともにウイルスが排出されます。

他の子への二次感染を防ぐためにも、登園を再開する時は保育園の先生にロタウイルス感染症にかかっていたことを伝えて、便の処理やこまめな手洗い、子どもが触れた場所や物(ドアやトイレの便座、本やおもちゃなど)の消毒を行ってもらうようにしましょう。

保育園によっては、医師の診断による治癒証明書や登園申請書の提出を求められるので、あらかじめ保育園の方針を確認しておくとよいでしょう。

ロタウイルスとは?症状は?

ロタウイルスは、感染性胃腸炎を引き起こすウイルスのひとつで、0〜5歳の乳幼児がかかりやすく、5歳になるまでにほとんどの子どもが感染するといわれるほど、感染力が強いのが特徴です。

ロタウイルス感染症の症状は?

おもな症状は腹痛や水っぽい下痢、嘔吐、発熱などで、白色あるいは黄色っぽい便が出るのが特徴です。乳幼児が初めてロタウイルスに感染した場合は、とくに強い症状が出やすいため注意が必要です。

市販の下痢止めを飲ませてもいい?

ロタウイルスに対する治療薬はありません。感染した場合は、脱水症状にならないようにこまめに水分補給を行いながら安静に休ませます。

嘔吐や下痢は、ウイルスを排出しようとする体の防衛反応です。嘔吐や下痢を薬で止めてしまうと、ウイルスが排出されず症状が長引くことがあるので、使用する際には必ず医師に相談しましょう。

合併症を起こさなければ、嘔吐は1〜2日、下痢は1週間ほどで治まります。

ロタウイルスの予防方法は?

ロタウイルスワクチンを接種することで、ロタウイルス感染による胃腸炎の発症は約80%、重症化は95%の確率で防ぐことが可能です。

2020年8月以降に生まれた子どもは、ロタウイルスの予防接種を定期接種として受けられるようになりました。

それ以前に生まれた子どもは任意接種ですが、自治体によっては接種費用を助成してくれることもあるので、HPなどで確認してみてください。

ロタウイルスとは|症状や検査方法、治療、感染経路


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